丹後先生の生き様公開と仲間づくりのためのブログ

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読書記録「自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方」

今週はまたちきりんさんの本で、「自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方」を読みました。

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最近ちきりんさんの本を読みはじめ、

面白いと感じているのでシリーズをもっと読んでみようと考えたこと、

時間術系の本は結構読んできてて好きな分野であることからこちらの本も読んでみることにしました。

 

 

「目次」

・本のテーマ

・おすすめの人

・本の構成

・要約

 

 

「本のテーマ」

本書のテーマは「生産性」です。個人の多忙解消を自分の時間を取り戻すためにも、今後の社会の変化に対応し生き抜いていくためにも「生産性を高めよう」というのが趣旨です。

 

「おすすめの人」

・仕事や家事や育児や介護などで忙しく「時間が足りない」「もっとゆとりがほしい」と感じている人

・今後の社会の変化にアンテナを張っておきたい人

 

教師は時間外勤務が定常化していて多忙な日々を過ごしている人が多いです。目の前の生徒たちが生きていく今後の社会の変化にアンテナを張っておく必要もあります。教師をしている人にもおすすめです。

 

「本の構成」

序章 忙しい人々のモデルケース

1章 高生産性シフトの衝撃

2章 よくある誤解

3章 どんな仕事がなくなるの!?

4章 インプットを理解する 希少資源に敏感になろう

5章 アウトプットを理解する 欲しいモノを明確にしよう

6章 生産性の高め方① まず働く時間を減らそう

7章 生産性の高め方② 全部やる必要はありません

8章 高生産性社会に生きる意味

終章 序章の人々が生産性を高めた後の生活

 

1、3、8章が社会の変化に注目した内容

4、5章が生産性とは何か

6、7章が具体的な生産性の高め方

となっているので、そのように分けて要約していきます。

すぐに生産性を上げたい人は6、7章だけでも読んでみるといいかもしれません。

 

 

「要約」

〈はじめにより〉

今後の社会を生きていくために、そして人生を楽しむために、私たち全員が身につけるべき根幹の能力とは何か?

 

本書では

①個人の多忙の脱出法

②社会の変化の本質

という二つの視点からアプローチします。

そして、どちらの答えも「生産性」というキーワードに収斂されていきます。

 

〈高生産性社会へのシフトとその影響(1.3.8章)〉

今後の社会の変化の本質の一つが「高生産性社会へのシフト」です。

高生産性社会へのシフトとは、「社会全体が、生産性が高まる方向にどんどん動いていく」という意味です。空き時間、空きスペース、空いている道具、空いている才能など、あらゆる資源の有効活用が進んでいきます。例としてUberなどが出てきます。

 

つまり、今後の社会では個人も企業も国も生産性の高さが経済規模と成長率を決めていくことになります。

よく10年後になくなる仕事とか生き残る仕事などが予想されることがありますが、この視点からいくと「生き残る仕事」というのは「キカイに任せても大きく生産性が変わりそうにない仕事」になります。この辺りは『学び合い』関連の本と共通しています。

 

企業にとっては「高生産性社会へのシフト」の視点を持つことでビジネスのチャンスが見つかりやすくなりますし、

個人にとっては本当にやりたいことへの時間とお金の確保がしやすくなったり、価値観や働き方に変化が起きるという影響があります。

 

蛇足になりますが、公立学校の教師としては学校の教育への批判も印象に残りました。

「高生産性社会へのシフト」の視点で見た時、耳が痛いですが、学校の学びは非常に生産性が低いとちきりんさんは考えています。最大の理由は、個々人の理解レベルにまったく合わないペースで教えられているからです。一斉指導の欠点だと思います。

学びの個別最適化などが謳われてきていますが、本気で変わっていかないと、近い将来替わられていくだろうと思いました。

 

〈生産性とは(4.5章)〉

本書のキーワードとなる「生産性」とは次のように考えます。

生産性=得られた成果/投入した希少資源=アウトプット/インプット

このため、生産性を高めていくためには希少資源と得たい成果について考えていく必要があります。

 

希少資源(インプット)とは、まずはお金と時間のことです。これを最大限有効活用していく必要があります。そのために本書ではお金も時間も見える化することを勧めます。特に時間は意識しないと見える化しにくいので、時間についても家計簿をつける方法が紹介されています。

 

また、もう一つ希少資源とちきりんさんが考えているのは集中力です。スマホが出てきてから集中力をいかにコントロールするかというテーマは他の本でもよく扱われているので納得です。

 

生産性を高めるためには欲しいモノ、得たい成果(アウトプット)を明確にすることも重要です。

自分が希少資源を投入した上で何を得たいのか。これを明確にしないで生活していては、せっかく投入した資源が無駄になり生産性は低くなってしまいます。

 

〈生産性の高め方(6.7章)〉

ではどのように生産性を高めていけばいいのか。

アプローチは2つで、インプットを減らすこととアウトプットを選ぶことです。

他にもインプットを上げてそれ以上にアウトプットも上げるなどでも生産性は上げられそうですが、本書ではそれは勧めていません。人は追い込まれてから出ないと創意工夫をしようとなかなかできないからです。

だからまず、インプットを減らして自分を追い込んで、かつアウトプットを選んで絞ることで本当に欲しい成果を効果的に得ていくことを目指します。

 

インプットを減らす方法として

・1日の総労働時間を決める

・業務ごとの投入時間を決める(スケジュールを書いて見える化。ポイントは見える化して普通にやっては無理な量であることを自覚し頭をひねるきっかけにすること)

・休みの予定を先に入れる

・余裕時間(バッファ)を予め確保しておくこと

・スケジュールの一元管理(これも自分の持っている時間の見える化がポイントです)

が紹介されています。ポイントは投入できる希少資源を見える化し、自分を追い込んでいくことですね。

 

アウトプットを厳選する方法として

・全てをやる必要はないと宣言すること(メディアや見栄に踊らされて全部完璧にしようと思う必要はない)

・まずやめること(重要でないものから)

・頑張るところを厳選する

・時間の家計簿をつける

が紹介されています。

 

エッセンシャル思考的ですね。力が分散されては成果が得られないので、本当に欲しい成果を見極めそこに集中することが必要です。

 

 

 

「感想」

6.7章を見ていると学んできた分野なだけあって結構自分は実践できているなと思いました。時間の家計簿をつけるの以外はやれていそうです。

例えば、

・私は原則勤務時間内でできることしかしないと決めています(総労働維持間の制限)

・週案(バーチカルカレンダーのようなもの)を利用して業務ごとの投入時間も決めています。

・休みの予定優先して決めていて仕事でそれを動かすことはありません。

・よほどの繁忙期でなければ週案に余裕時間も組み込んでいます。

・スケジュールはアプリで一元管理していますし、仕事は勤務時間に完全に収めるようにしているので仕事とプライベートの予定被りも起こり得ません。

・アウトプットに関しては、例えば学級通信や成果物へのコメントは私は諦めており、譲れないものとして授業や教育について考える時間は優先すると決めています。

 

これによって多忙と言われる学校の先生をしていても基本定時で帰っていますし、このように本で学び続けることもできています。子育てもかなり時間を確保できているので人生の満足度も高いです。

もちろん転職とかも選択肢に入れたらまだやりたいこととか希望はありますが、いい感じではあるなとちょっと自信がつきました。

あとは生産性や今後の社会の変化について学んだことは徐々に生徒に情報提供していきたいです。

 

おすすめの人に当てはまるような人、要約を見て興味が湧いた人はぜひ本書を読んでみてください!

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ノートへのまとめ

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