高橋先生や古田先生は以前から参考にさせてもらっていたので、今回こちらの本を買って読んでみました。
我が校でも今年から「カリマネ、カリマネ」と強く言われるようになりました。それもあって何かヒントがないかと思った次第です。
国語の説明文の書き方の内容を軸に、その題材として他の教科の内容をどんどん扱っていく。
他の教科から見たら、理科で言えば実験を通して学んだことのまとめを書くときに国語の説明文の書き方を参考にする。この学習内容の組織的配列がこの本では「カリキュラム・マネジメント」そのような意味で扱っています。教科の境界線をなくしていくというイメージです。
本書では、子供たちにたくさん書かせることを大事にしています。
書くことには次のようなメリットがあります。
・活動的な学習が調べるだけ、話し合うだけで終わることなく、身につく学習に変わる
・学習内容への理解が深まる
・自己肯定感や自尊感情を育てる
・評価がしやすくなる
各教科の学習の中でも、学習の流れが一緒であるところがあります。国語の文章の書き方と、社会科や理科の学んだことのまとめ方の流れが似ているというような感じです。そのようなところで教科と教科のカリキュラムを組み合わせて同時に学習することをしていくのですが、それには次のようなメリットがあります。
・各教科でバラバラに学習していたもの融合させることで時間の短縮ができ、余裕を持って楽手ができる。
・習熟の面でも、いろいろな教科で複数回にわたって統一した型での学習ができるので、書く活動を繰り返し活用することで習熟がしやすくなります。
「学びのカリキュラム・、マネジメント」の学習効果を引き出すためには
子供たちが学び合う場をしっかりと保証することが大切です。
書くのが苦手な子たちは国語の教科書の書き方を様々な教科で参考にさせることと、友達の作品をお手本にすることが有効だからです。
学ぶことは真似部ことというマインドと、繰り返しながら長期的に成長を実感していくマインドを子供達と共有していくのが良いんだろうなと思います。
この本を読んでいて以下のような感想を持ちました。
・小学校だとこの教科を横断したカリキュラム・マネジメントが可能なので実践してみたい
・本書を書いた著者たちは皆『学び合い』実践者でもあるのですが、一斉指導からこの「書く活動を中心とした学びのカリキュラム・マネジメント」を取り入れていくことで、自然と『学び合い』に近づいていくんだろうということ
・この実践では社会の時間に国語の教科書を開いて学ぶというようなことが自然と起こっているので、高橋先生の流動型『学び合い』が生まれてきたのも自然なこととして感じられる。
私は現在は中学校での勤務なので丸々いきなり真似することはできませんが、他教科で学んでいることが理科でも活用できないかと調べてみようと思いました。とりあえず他教科の指導計画とか、学習指導要領なんかを眺めてみます。また、自分の教科である理科の中でも、別の分野の学習でも見方の部分で共通する部分がないか、繰り返し学習できる部分がないか探してみるのが良いかもしれません。例えば理科では音と地震の学習で波という概念が出てきますが、そこがヒントになりそうです。
あとは、やはり次は小学校に異動したいという気持ちが今は強くなってきました。まだわかりませんけどね。
今日はこの動画に影響受けて朝アウトプットにしてみました。平日とかはどこまでできるかわかりませんが、習慣は大事なので、ちょっと試してみます。
それから全くの余談ですが、休日は朝に余裕があるので、息子の様子をじっくりみられます。朝の息子は超ご機嫌です。嫁様から話は聞いていましたが、休日限定の朝のご機嫌息子が超可愛いです。