丹後先生の生き様公開と仲間づくりのためのブログ

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県立高校が部活動を原則禁止。部活動の指導もしている中学校の先生は集団を利用した『学び合い』に向いている。

「県立高校が部活動を原則禁止。」

 

今朝の新聞で石川県の県立高校の部活動が原則禁止になるという記事がありました。コロナの感染拡大を防ぐためですが、正直「どこまで効果があるのかな〜」という気持ちで見ています。

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運動部も文化部もどちらも禁止のようですが「大会前一定期間はやっていい」という例外があります。そして、どれくらい前からやっても良いのかの基準はありません。そこは校長任せです。

県立の高校で県の新人大会に出ない学校ってどれほどあるのでしょうか。大会は競技によりますが9月中旬から始まります。そして、大会前なら練習しても良いよの期間が大会前2週間とするならば、2学期が始まってすぐ大会に出る部活動は活動をして良いことになってしまいます。

個人や少人数での練習メニューに限るとか、時間はさらに短時間で済むようにするとかも書かれていますが、周囲で文科省からのガイドラインがあまり守られていない現状(平日2時間程度まで、休日3時間程度までという練習時間を守っている部活動を私はそう見ません。)を見ると、短時間の練習というのもどれほど守られるのかは疑問です。

部活動よりも今は命を守るのが先決ではないかと考えると身としては、「ちゃんと実行してくれれば良いけど、結局言うだけになりそうだな〜。」という予感もしています。

 

 

「部活動の指導もしている中学校の先生は集団を利用した『学び合い』に向いている。」

 

今日若手向けの校内研修がありました。内容は「コーチングを利用した指導」で主には部活動の場面を想定されて話されていました。その話を聞いていて、私や『学び合い』実践者が授業の時に考えていることと共通することが多いと感じました。

 

具体的には、集団の中にはやる気のある子もない子いるし、技術がある子もない子もいる。それぞれに合わせたアプローチを教師がすることも必要だし、教師が指導するだけでなくタイプの違う子供たちを上手く関わらせ集団を利用して成長させていくことが必要と言われていたことです。

これを授業でも同じように考えられるようになればかなりいい授業になりそうですし、『学び合い』の考え方にかなり近いです。クラスには勉強に対してやる気のある子もない子もいるし、知識のある子もない子もいます。『学び合い』ではその多様さに教師一人の指導力で対応しようとするのではなく、多様な子供たちの関わりを利用した集団の力で成長することを目指します。上記の部活動にコーチングを利用する考え方とかなり似ていますよね。

 

まぁ、この考え方を授業にも転用できると考えられる先生が多くないから簡単ではないのですが。授業のこと、勉強のこととなると、途端に「子供たちは知識を持ってないから子供達だけではできないとか、教師は教えるのが仕事だから教師が教えなければいけない。」となってしまうんですよね…。固定観念というのは手強い。教師は子供たちに教えるのが仕事ではなく、子供たちが学ぶのを支えるのが仕事だと思うのです。

 

それでも、「『学び合い』の本にも書いてある通り、部活動の指導をしている中学校・高校の先生は、部活動指導のノウハウを教科指導に転用できればかなり指導力が上がるんじゃないか。」、そういう希望は感じました。

ゆっくりでもその考え方のパラダイムシフトが起こせるよう、発信したり周りに伝えていければと思います。