丹後先生の生き様公開と仲間づくりのためのブログ

自分・家族・生徒の幸せな生涯のために教育で社会をより良くしたい教師の、生き様公開と仲間づくりのためのブログです。『学び合い』、部活動の地域移行、学校の働き方改革、仕事と育児の両立、お金の教育、人生100年時代のキャリアプランをテーマに毎日発信しています。『学び合い』は知らない人でも、自由進度学習、個別最適化、アクティブラーニングといったワードに関心がある人と仲間になりたいです。

部活の勧誘時にもっと情報を出しておいた方がいいと思う

嫁様との会話で、部活の1年生が「土曜も部活なんですか?」「今週は休日ないんですね。」という風に、2〜3年生と先生の間では暗黙の了解になっているようなことを聞いてきて、文化に馴染んでない1年生の指導って大変という話が出ました。

確かに文化の伝承が十分でない1年生はそこが大変なところかもな〜と思いながら、考えたことがあります。

 

それは、部活動のオリエンテーションや勧誘などで、もっとその部活動の情報を出しておくべきだということです。

合同オリエンテーションの場で大抵の部活が目標なんかは紹介しています。

しかし、日々の活動時間や活動日数、活動にかかる道具やお金に関することは十分に情報提供されていません。

 

私は大学生の時に同じようなことでイライラして、改善したことがありました。私は大学で部活動に所属しましたが、当時の勧誘では活動場所、活動時間、活動日数、活動費などが伏せられているか、もしくは新入生の初期の頃限定のときの情報しか知らされていませんでした。

入部した後に、6月くらいから上級生と同じく朝5時から大学から20キロ離れたところで週6日活動があるということや、安くはない活動費がかかるということを知らされました。

結局私は続けることにしましたが、かなり「それは事前に言っとかないと卑怯だろう」とイライラした記憶があります。

実際私の同期は結構な人数が入りましたが、半数近くが途中で辞めてしまいました。

そんなことがあったので、私は自分たちが中心となって勧誘できる学年になってからはそれらの情報をちゃんと提示した上で勧誘することにしました。厳しい部分も最初から分かっているからこそ、入ってきた人達にはそれなりの覚悟があったと思いますし、私の同期ほど辞めていくということはありませんでした。

 

中学の部活動にも同じようなことが言えると思います。

経験が浅く十分考えて選ぶ能力に乏しかったり、

みんなが入るから何となく私もとなってしまう子が一定数いたり、

一度入ると大学の部活ほど簡単に辞めにくかったりするからこそ、

もっと生徒には考えるための材料をあげておくべきではないでしょうか。

 

これは教師の仕事に関しても言えるかもしれません。教師という仕事も魅力や目標は伝えられますが、日常の活動に関わってくる厳しい情報はほとんど伝えられません。

・勤務時間はこうなってる

・ただ実際の出勤時間と退勤時間の平均はこれくらい

・休憩時間はない

・部活動は残業代がでないけど休日も含めこれくらいやることになる

などなど、事前に伝えておけば目指す側も覚悟を持った人たちになり、

早期に辞めてしまったり、体や心を病んでしまったり、命を落としてしまうような人が減るんじゃないでしょうか。

 

それで一時期志望者が減ることもあるでしょう。

しかしそこから始めていかないと、根本に潜む問題を解決し、より良い人材の確保、職場環境作り、教育の提供にはつながらないと思います。

 

そこらへんに説明責任をもち、誠意ある対応を取れる教育委員会?採用側?になってほしいな〜。