昨日読んだ内容のアウトプットです。
・勤務期間と裁量権を分ける発想の必要性
意思決定層に育児に積極的に参加した経験のある男性が不足しているため、企業が男性の育児を支援していく際、育児経験のある男性に裁量権を与えるという解決策が出てきていました。
これは変化の激しいこれからの時代を企業が生き残っていく上でも有用な策になり得ます。
裁量権を持つ層の経験や知識は一世代前の成功モデルです。しかし、VUCAな時代ではその成功モデルが通用しないケースは多々あり、「企業に長期間いないと裁量権が持てない」という構造そのものが時代から取り残される要因になってしまうためです。
・機会均等の実現のために必要な「アファーマティブ・アクション」
「アファーマティブ・アクション」という言葉が紹介されていました。
調べてみると
「社会的な要因による差別で不利益を被っている者に対して、実質的な機会均等を実現することを目的として講じる暫定的な措置のこと。」
と出てきます。
例えば、男女の雇用機会の均等のために女性を管理職に起用するという動きがあります。「女性というだけで管理職への起用に優位に働くなんてそれはそれで不公平だ!」という批判も出てくるそうですが、
そもそも不利益を被っている状態の立場の人に機械を均等に与えることを目指すのが目的であり、そういう措置はやはり必要なのだそうです。
「育児に関わっていない長時間働ける男性」というような、画一的な人材しか評価しない状態からの脱却が企業には必要になってくるみたいです。
この辺は理解が難しかったけどまずは知れてよかったです。
・育児を経験することで身につくスキルとは
育児は圧倒的なマルチタスクとの戦いです。コントロールの全く効かない小さな子どもを育てるのですから当然思い通りに物事は進まず、同時に幾つかのことを進めなければいけない状況も多いです。
長期育休を取った男性からは「仕事のほうがむしろ楽だった」との声も聞かれるほどそれは大変なこと。
育児はマルチタスク処理が要求されるし、そこから自主的には離れることができないという大変さがあります。これを経験すると当然マネジメント力が上がってきます。
育休をとって育児にたくさん関わることはマネジメント力を上げてくれる効果もあるのです。
・本書の帯にも書かれている父親3.0とは
父親1.0=昭和型企業戦士
父親2.0=イクメン、
そして
父親3.0=誰もが(父親も母親も)育児と仕事を両立するスタイル
父親3.0についてこれから読み進めていきます。
私は結構実現できていそうな感じがして読むのが楽しみです。