丹後先生の生き様公開と仲間づくりのためのブログ

自分・家族・生徒の幸せな生涯のために教育で社会をより良くしたい教師の、生き様公開と仲間づくりのためのブログです。『学び合い』、部活動の地域移行、学校の働き方改革、仕事と育児の両立、お金の教育、人生100年時代のキャリアプランをテーマに毎日発信しています。『学び合い』は知らない人でも、自由進度学習、個別最適化、アクティブラーニングといったワードに関心がある人と仲間になりたいです。

学力を上げるために課題を増やすのかやり方を身につけさせるのか

昨日までのテスト返しで、ブログにも書いたように分析シートを使って勉強のやり方の提案をしたり、勉強の意義を語ってみたりしました。

 

我がクラスの子の生活記録ノートを見てたら話が刺さった子もいてよかったですし、昨日は2年生にも少し2年生向けにして同じような話をできてよかったです。

 

教師は生徒の学力を上げたいと思っているものだと思います。

そのアプローチ方法について考えました。

 

一つの方法としてはやるべき課題の量を増やすというものです。

私はこれはあまり得策ではないと感じています。本人がやる意味を見出せなかったり、やり方が未熟であれば、ただ課題の量を増やしてもなかなか力にならないからです。どちらかというと、教師側の「やらせることはやらせましたから。」とか「強制してでもとにかく学力を上げていこう」という自立した学習者のような目的とは逸れてしまった方法のように感じます。

ましてや中学生も普段忙しい日々を送っています。忙しすぎます。これ以上忙しくして、やることと余暇をコントロールする機会すら与えないでどうするのでしょうか。

ただ丸写しの課題が増えたり、教師のチェックの負担が増えていくばかりです。強制されればやって学力が上がる子もいるでしょうが、その子が自立した学習者に近づけているかと考えたら疑問です。

 

お金の勉強の時にもよく「魚を与えるのではなく魚の釣り方を教える」という考えが出てきますがまさにこれです。

 

そこで、私が挑戦しているのはやり方を身につけさせたり意義に気づく機会を与えたりする方法です。

正直変化に時間はかかり、わかりやすい学力向上の成果も短期で見たら出にくいです。でも、子供がそれぞれの状況に合わせたアレンジを加える事ができるし、自立した学習者という目標にちゃんと迎えると思います。

 

どうせ子供たちに強制をするなら、私がこれは良いと信じられるもの、価値があると思えるものを強制したいと思っています。

 

たくさん変化のきっかけを与えて後は見守るのが基本姿勢です。今回も何人かの生徒に変化が起こってくれることを期待します。