昨晩も嫁様の実家に泊めてもらい、今日の朝、準備をして能登の自宅に戻りました。
道中、古い家が半壊、全壊しているのを目の当たりにし、改めて地震の大きさを実感しました。
家族が無事であり、自宅と自分と嫁様の実家に大きな被害がなかったことは本当にありがたいです。
途中で昨晩買い出しに出ておいた日用品と食品を仲良くしている消防士が旦那さんの家族に届けました。
帰宅してから再びその家族を呼び、我が家は生活用水は復旧していたのでお風呂、洗濯をしてもらい、昼食も一緒にとりました。
子供達とも一緒に遊び、母同士はたくさん会話し、少しでもリラックスしてもらえていたら幸いです。
父親が消防士としてみんなのために頑張っている分、その家族を支えることは父親の先の多くの人を支えることにもつながります。
「緊急時に人のために動かなければいけない人の家族は一体誰が支えるんだろう?」と考えました。私たちがその役割を少しでもできていたら嬉しいです。
今回のことで
・まずは自分を満たすことができないと他の人を満たしてあげることはできない
・手の届く範囲からできる範囲でやれることをやるのは価値あること
ということが身に染みました。
また、「私にできることは一体なんだろう?」と考えた時に、この災害を受けて、
「理科を扱う教育者として、今後の教育実践で防災対策に重みを持たせることがの教育をしっかりすること」
だと思いました。
年間何時間も防災教育だけのために割くことはできませんが、毎年災害に触れる授業はあります。
これまでも防災についてはある程度意識してやってきましたが、
自分で家族を持ち、防災備蓄も真剣に取り組み、実際に災害にあった経験をしたからこそ、
今後の授業ではもっと重みを持って語れると思います。
息子が生まれてからの育休で防災備蓄を本気で整えたのは本当によかったです。緊急時において自分の心にも余裕ができましたし、祖母や両親にも使ってもらえました。
この経験はしっかり今後語っていきます。
今回の被災で、知識としては知っていたけど軽く見てしまっていた「家で被災するとは限らない」状況に陥りました。
せっかく用意していた防災備蓄が自分の家族のためにはすぐに役立てられませんでした。
それを受けて、今日は自宅の防災備蓄を車の中にも一部常備しておくことにしました。
こうして少しずつ学び、その経験を教育によって繋ぎ、誰かの命を守ることができれば、それは教育者の私にできる大きな価値のあることです。
頑張ります。