丹後先生の生き様公開と仲間づくりのためのブログ

自分・家族・生徒の幸せな生涯のために教育で社会をより良くしたい教師の、生き様公開と仲間づくりのためのブログです。『学び合い』、部活動の地域移行、学校の働き方改革、仕事と育児の両立、お金の教育、人生100年時代のキャリアプランをテーマに毎日発信しています。『学び合い』は知らない人でも、自由進度学習、個別最適化、アクティブラーニングといったワードに関心がある人と仲間になりたいです。

読書記録『「繊細さん」の本』ー繊細さんは自分のままで生きることでどんどん元気になっていく

昨日は『「繊細さん」の本』を」読みました。

学級文庫に置けそう且つ自分が興味があったので購入してみた本です。

この本のタイトルにある「繊細さん」とはHSP(ハイリーセンシティブパーソン)というとても感じる能力が高い人のことを指します。

チェックリストを見たら私もいくつかは当てはまるものがありましたし、5人に1人くらいの割合でHSPの人というのはいるらしいので、学校のクラスで言えば6〜8人くらいはとても感じる能力が高く敏感な子どもがいることになります。教師である私が学んだり、学級文庫に置いて「私そうかも」と思った子が読むことができたりしたらとても意義のあることだと思います。

 

本書は5章に分かれていて、

1章 繊細さんの基本情報

2章 五感を利用したストレスを減らす技術

3章 人間関係を楽にする技術

4章 のびのび働く技術

5章 自分を活かす技術

という構成です。1章が一番土台になるので、私は目次、はじめに、おわりに、1章はじっくりと読み、残りの章は興味のあるところを中心にざっと読みました。

著者が重要と考えているであろうところにアンダーラインが引かれているタイプの本なので、読書が苦手な人や子どもでも読みやすいと思います。

 

では以下に自分で整理したことを書いていきます。

 

「はじめに」

・この本は「繊細でストレスを感じやすい人が、繊細な感性を大切にしたままラクに生きる方法」を紹介した本。

・繊細さは生まれ持った気質なので変えられないし変える必要がない。ラクに生きる方法は技術なので、誰でも学べば身につけられる。

 

「おわりに」

・繊細さんは自分のままで生きることでどんどん元気になっていく

 

「1章 繊細さんがラクになれる基本」

・繊細さんは生まれつき良いものも悪いものも半自動的に感じ過ぎてしまう。これは気質なので、感じないようにする必要も耐えられるように自分を作り変える必要もない。

・自分にとって心地いい環境を選ぶことが大事。そのためにも自分の本音をキャッチし、本音を大切にする。

・私自身は多分非・繊細さんなんですが(しかも強めの)「ここは自分も繊細さんっぽいところだな」と思ったところが2つ。自分でない人が怒られているのでも嫌な気分になるところ。置いてあるものや周囲にある視界に入るものが気になるところ(だから部屋は綺麗にしておきたいしものはあまり持ちたくないミニマリスト気質です。外を嫁様と歩いてたりするとキョロキョロしたりふらふら触りに行ったりしてたまに注意されます)。

 

「2章 毎日のストレスを防ぐカンタンなワザ」

・五感別にストレスを防ぐ方法と、心を回復する方法が紹介されている。

・自分にも良さそうと思ったのは

視覚では、縁の太めのメガネ、サングラス、アイマスク、光の調整、ろうそくの使用

聴覚では、ノイキャンイヤホン、耳栓、リラックスする音楽

触覚では、肌に心地いい素材の服を着る

嗅覚では、アロマ、香水、柔軟剤、ワックスで好みのものを

味覚では、シンプルで低刺激な味の食べ物を食べる

特に視覚、聴覚、触覚は実践してみたいし、していたものもある。

 

「3章 人間関係をラクにする技術」

・他人が自分と同じ感覚ではないと知ること。文字通り、その感覚が「ない」もしくは「弱い」から感じられない、わからないだけで、悪気があるわけではない。これは逆の立場から見ても(非・繊細さんから繊細さんを見る)同じだから、誰もが他人は自分と同じ感覚では生きていないと知っておくべきだと思う。

・表に出した自分に合う人が集まってくる。類は友を呼ぶ。だからこそ、自分がラクな自分を、本音を、表に出していくのがいい。

・他人との境界線を引いて自分のペースを守ること

・人に頼れるようになること

・合う人を見つけるには自分が「いい」と感じるところに通ったり(カフェなど)、合う考え方のブログやSNSを見てコメントしてみたりする。合う人に見つけてもらうには自分自身が日記を綴るようにブログやSNSで情報発信をする。ここでも情報発信の良さが紹介されていてますます私はモチベーションが上がった。

 

「4章 肩の力を抜いてのびのび働く技術」

マルチタスクよりシングルタスク。優先順位をつけるというよりは、最も重要な一つを選ぶ。

・できないときは断る(この辺はエッセンシャル思考やシンククリアリーと同じ)

・自分がいいと思えることをする(意義を感じながら働くのは大事。私はこれができてないときはしんどい。)

・苦手の克服より得意を活かす。頑張り方をそのように変える。そして苦手は頼り得意は無理のない範囲で、相手が望んだら引き受ける。

・繊細さんの適職の選び方は3条件は①想い(やりたいこと)、②強み(得意なこと)、③環境(職場環境や労働環境)。ここに環境が入ってるあたりが「科学的な適職」や「やりたいことの見つけ方」とは少し差別化されていて、繊細さん向けの本っぽいな〜と感じた部分。環境も大事。

f:id:me77391j:20211231081411j:image

f:id:me77391j:20211231081610j:image

f:id:me77391j:20211231081615j:image

 

「5章 繊細さんが自分を活かす技術」 

・人は自分のままで生きていると元気になる

・繊細さんに共通する5つの力。感じる、考える、味わう、良心、直感。これを活かすといい。

・自分の本音を知る方法3つ。「こうしなきゃ」ではなく「こうしたい」を大事にする。それをした時の体の状態を感じる。2歳ごろの自分をイメージして会話してみる。

・いきなり大きな本音(仕事変えたい!とか)ではなく、毎日の小さな本音(この飲み物、場所、手触り、時間、匂い、温度、音楽が好きなど)から叶えていく。だんだん元気に楽しく幸せになって、本音に気づき選ぶのが上手くなり、大きな本音も叶えられるようになってくる。

 

 

 

とても面白い本でしたし、非・繊細さんだと思ってる私でも部分的には「そうそう!」と参考になる部分があったり、「ふーん。こんな頃まで感じたり考えたりする人もいるのか。」と学べてよかったです。

読みやすい本ですし、冒頭にも書いたように子どもたちにもおすすめです。

 

 

冬休みに入って、最近本を読む量が増えて思うのですが、やはり勉強するのは楽しいことですし、私にとっては多分こうして学んで学んだことを発信することがストレス発散にもなってるように思います。いい年末を過ごせています。

f:id:me77391j:20211231081539p:image