「『学び合い』はしない1段上の『学び合い』活用法」という本を読みました。
まずは本書を読むにあたっての目的です。
私自身、教育の考え方の土台に『学び合い』を据えて実践しています。
しかし、型にこだわる、周囲との折り合い、などの悩みも抱えながら実践しているので、
型にこだわらない『学び合い』がどういうものか、その段階に到達している人の考えを吸収したいと思い購入しました。
たくさん学びになる部分がありましたが、特に行動に移そうと考えたのは以下の3つ。
①「願い」を明確にする
②人と語り合う場に参加する
③SNSによる発信の継続
①「願い」を明確にする
型にとらわれる失敗や周囲との折り合いをうまく乗り越えていくためにはとにかく自分が教育を通して子どもたちにどうなってほしいのかという「願い」を明確にすることが大事だと何度も書かれていました。
結局はこれが大事なんだと思います。
これを人の言葉の受け売りではなく自分の言葉で語れるようになり、言動を一致させていくには②が必要になってきます。
このことに関して好きだった部分を記録しておきます。
・『学び合い』を目的にしないために、自分の願いをはっきりさせることが大事
・その授業で課題達成できたかどうかよりも、卒業後も自立して生きていけるような集団へと近づいているかが大事。
・授業時間内に同じ課題を全員ができるようになること求めることに矛盾を感じていたことからよく考えるようになった。課題もスピードも人それぞれでいいが、全員が学び続けられることが大事。そこから自由進度学習になっていったとか。
・どんな型で進めたとしても、その型の中で子どもたちがいろいろな人と関わり、考えに触れ、解決していくかを考えさせれば良い。
②人と語り合う場に参加する
①の「願い」を明確にしたり、自分の実践を振り返ったり、願いに一致した言動を自分自身がしていくためには
「本を読む。自分の頭で考える。人と語り合う。」ことが必要とありました。
このうち私に最も足りないのは「人と語り合う」だと思います。
みんなのオンライン職員室の『学び合い』の会への参加がそれに対する行動の一つですが、読む・考えるだけではなく語り合う場にもっと参加したいと思います。
③SNSによる発信の継続
本書では「これからの教育をよくしたい」と考えている人のためにやったらいいことが最後に書かれています。
その中で、平凡な私が一番やりやすいと思って始めたのがSNSやブログを利用した情報発信です。5年継続すればかなりの人と繋がれるという言葉を信じて、とにかくまずは継続を目標に続けています。今年の6月で継続発信が2年半になったのでいつの間にか折り返していました。
一定の効果を感じている部分もあるし、とにかく継続が大事という言葉に甘えすぎてもっとやれることがあるのにやってないなと感じることもあります。
なるべく自分に甘えることのないようにしながらもとにかくまずは5年継続発信に向けて前進していきます。
『学び合い』を一つの授業実践としてだけではなく、教育や生き方の軸として据えたい人には大変参考になる本だと思います。おすすめです。
#『学び合い』
#『学び合い』はしない1段上の『学び合い』活用法