丹後先生の生き様公開と仲間づくりのためのブログ

自分・家族・生徒の幸せな生涯のために教育で社会をより良くしたい教師の、生き様公開と仲間づくりのためのブログです。『学び合い』、部活動の地域移行、学校の働き方改革、仕事と育児の両立、お金の教育、人生100年時代のキャリアプランをテーマに毎日発信しています。『学び合い』は知らない人でも、自由進度学習、個別最適化、アクティブラーニングといったワードに関心がある人と仲間になりたいです。

教師になりたい人を増やすには。私たち個人でもできることは。

https://news.yahoo.co.jp/articles/933a0b9b0221a1c07b371cffd6beb9f76ffb430d

 

こんな記事を見つけました。

教師になりたい人を増やすために教員免許の取得をしやすくするような方法をとるやつです。

 

「そうじゃないだろう。」と思います。

記事にもあるように教員免許を持ちながらも職場の環境、条件に魅力を感じなくて教師にならない選択をしている人もすでにいます。

 

 

〈どうすれば教師になりたい人を増やせるのか〉

 

小手先のなりやすさだけをよくしても、なった後の環境が良くなっていなければ体や心を壊しやめる人が増えるだけです。

 

根本的に解決していくためには職場の環境や条件を良くして、教師という仕事が魅力的なものにしていかなければなりません。そうすれば、なりたい人は選ぶはずです。

①魅力をあげる

②現場の人が元気に働くことができ、その魅力が伝わり広がる

③やめる人、やめざるをえない人が減る

④なりたい人が増える

⑤倍率が上がり質も上がる

⑥教育の質も上がる

 

という流れがいいと思います。

今の感じだと、

①なりやすくするがなった後の環境・条件にはノータッチ

②当然現場の状況は良くならないまま

③もともと環境・条件がダメでならない・なれない人は目指さないまま

④新しい層でなれるようになった人がなる。

⑤そのうち環境・条件に耐えられる人は続けられるが、耐えられない人はやめていく

 

⑤がどれくらい良い方に転ぶかにもよりますが、良い方に転んでも結局環境・条件は良くないままなので、今と同じように心と体を壊す人は一定数いるままでしょう。教師という仕事のイメージが良くなるわけではありません。

悪い方に転べば、なってはみたけど耐えられずにやめてしまう人が多くて頻繁に人が替わるようなことになれば現場はさらに大変になりそうです。

 

なりやすくして、幅広いところから教師を目指す人が増え、良い人材がくれば現場の環境も変えてくれると思っているのでしょうか?甘いと思います。そもそもそんな良い人材はわざわざ環境・条件の良くなっていない教師という仕事を選びません。そして、そんな簡単に変えられるほど現場の状況は良くありません。ある程度痛みを伴う選択をしないと、誰がどうやっても人が健康に長く働き続けるのに収まらない仕事量です。

 

 

では、①の魅力をあげるためには何をすれば良いか。

 

〈上の方々に行ってほしいことはなにか。〉

・給特法による残業代を支払わないという異常なシステムを廃止する。

これだけで正常なお金を払わなければいけなくなり、仕事を削らざるを得なくなります。世間一般のルールに乗せるだけでかなり改善されるはずです。

・部活動の過熱を抑える施策をとって生徒に教師にも多様性を認める。望まない生徒・教師は部活動をしないのを当たり前にする。

・ちゃんとお金を出して教師の増員をしたり、教師以外でもできることは外部委託したりする。

・記事にあるように給料を上げてくれてもいいです。

 

 

〈教師という仕事の魅力アップのために私個人として何ができるか。〉

私が個人としてやっていることは3つです。

①部活動の顧問を持たないという選択。

これには痛みが伴いますが、継続的に健康的に

私が働き続けるためには避けられない道です。

 

②定時退勤をする。

やった方がいいだろうなという仕事の中で自分の裁量で削れるものはなるべく削っています。隙間時間を有効に使うようにし、基本定時退勤を実現しています。

教師の情熱的にはやってあげられたらいいだろうなと思うことも削ることがあるので、これにも痛みが伴います。

継続的に健康的に仕事を続けることが長いスパンでみたら私のためにも生徒達のためにも良いと思っているからこれができます。

 

③毎日発信する。

何かしら、なるべく教育のことに関して発信しています。

働き方改革、部活動顧問の問題、『学び合い』による授業実践なんかが軸です。

なるべく、『学び合い』による授業実践の様子を伝えて、私が楽しくやりがいを持って教師という仕事をできていることを発信したいと思っています。

それが、教師という仕事の魅力アップにつながると信じています。

 

 

〈まとめ〉

現場の我々も痛みを伴いながら変えようとしています。上の方々にも痛みを伴っても根本的に良くなって、教師という仕事自体が持続可能なものになるように動いてほしいと願います。

 

同時に、書きながら改めて確認しましたが、私が個人としてできることを、できる範囲でちゃんと続けていきたいと思います。

 

最後に、まだ今年で6年目という短い教師人生ですが、その中で先生を目指したいと言っている生徒たちに何人か出会っています。今も、目の前にいます。その子たちのためにも、教師という仕事を環境・条件の面で少しでも魅力あるものにしていきたいです。また、私自身が楽しさやりがいを感じながら教師という仕事をしている姿を生徒たちには見せていきたいと思っています。「教師っていい仕事だぞ!幸せになれるぞ!」というのが伝わるといいです。