丹後先生の生き様公開と仲間づくりのためのブログ

自分・家族・生徒の幸せな生涯のために教育で社会をより良くしたい教師の、生き様公開と仲間づくりのためのブログです。『学び合い』、部活動の地域移行、学校の働き方改革、仕事と育児の両立、お金の教育、人生100年時代のキャリアプランをテーマに毎日発信しています。『学び合い』は知らない人でも、自由進度学習、個別最適化、アクティブラーニングといったワードに関心がある人と仲間になりたいです。

健全な働き方から見た学校現場の限界

普段から働き方改革を意識し、定時で退勤し、そこに収まらない分は可能な限り削るようにして健全な働き方を模索しています。

その視点から、今日考えたことを3つあげます。

 

①学力向上のために提出物をこまめにチェックすることの問題点

学力向上をさせようと思ったら多くの方がする対策として「ワークなどの提出物をこまめに頻繁に宿題に出してチェックし、また回数も複数回させる方法」があります。

 

私も2回分させたり、細かくチェックたりとやってたことがあるのですが、 確かに点数は上がると思うのですが、この方法には2つ問題点があると思います。

 

1つ目は、チェックをするものやチェックをする回数を増やせば増やすほど、勤務時間に仕事が終えられなくなることです。おそらく多くの先生は勤務時間を超えてこれらのチェックをすることになります。未提出者を残したり、追ったりということをすればなお負担は大きくなります。

 

2つ目は、子供たちが計画的に学習を進める機会を奪ってしまうことです。我が校の生徒は計画的に学習を進めている実感を持てている生徒が少ないようなのですが、私は「そりゃこれだけ大人の方から子供に課題を出しまくってたら子供が自分で計画的に進めてる実感なんか持てないだろう」と思っています。子供たちは出された大量の課題を、部活動もしていて時間が限られている状態で、とにかくこなし「提出」することに手一杯になってしまっています。

 

この2つが見えにくいけど大きな問題だと思っているので、私はその指導はできないしやらないだろうなと考えています。ぱっと見の成果としての点数だけはそれなりに上がる分厄介なんですよね。子供の主体性が奪われていることと、教師の命(時間)が削られていることは見えにくいので多くの人は気づかない…

 

②分掌と取組が多すぎる
職員会議のたびに、やることが沢山出てきます。一つ一つはそんな大したものじゃないんですが、とにかく多い。

思うに、分掌が多すぎるんだと思います。それぞれが一つ二つやることを作るだけなんですが、全部合わせると山のようになる。

分掌もそれぞれの取組も、全体量を見た上で絞っていく必要があります。


③こんなに体調を崩しやすい労働環境なのに誰かが抜けたらもう手が回らなくなるほど余裕がない。

過労死ラインを超える人が普通にいるほど、いつ誰が体調を崩してもおかしくない環境で働いているのに、病休や育児に関する休暇などで人が減った時に余裕が全くないくらい、普段のやることがパンパンです。

それでも、減らそうと言う発想はなかなか出てきません。

良くない状態だと思います。

最近自分が育児に関する休暇を考えたり、体調を崩される方を見たりしていると、よくそういうところに目がつきます。