西野亮廣さんの「新世界」を読みました。
タイトルだけでは内容をイメージできなかったですが、
先日「夢と金」を読んで西野さんに興味があったのと、妻が勧めてくれたので読み始めました。
お金についての考え方が変わってきていることを教えてくれる本で、学びになりました。
これまでもリベ大両学長の「お金の大学」や「バビロン大富豪の教え」や米国株へのインデックス投資に関する本などは読んできましたが、
それらともまた違ったタイプのお金の本です。
特に自分で事業をしている人にフィットする内容なのかなという印象です。
私は公立中学校の教師なので、お金の稼ぎ方に関して対照的な位置にいると思います。しかしだからこそ、この本のような考え方も学ぶ必要性があります。
私たちが社会に送り出していく子どもたちは多様であり、普通の大人よりも多くの子どもたちに接する機会がある立場だからこそ、これから生きていくのに必要なお金の知識には触れさせてあげたいです。
たくさんの「すげー」ってなる活動や考え方が出てきたのですが、
特に面白かったところを紹介します。
・今はお金が必要になったタイミングで信用を換金する仕組みがある。例えばクラウドファンディングやオンラインサロン。
お金よりも信用を貯めていくことが重要になってくる。
・「しるし書店」・・・信用するあの人が読書するときにつけたしるしが価値になる。
・学歴よりも信用が見られる時代になってきている。これは『学び合い』の授業で生徒に伝えたい考え方。
・信用をためるには「嘘をつかないこと」
嘘は感情ではなくて環境によってつかされる。これは学校でも。
嘘をつかなくてもいい環境を手に入れる。その答えの一つがオンラインサロン。
・店検索から人検索の時代へ。
「何を買うか」よりも「誰から買うか」がポイントになる。
これまで以上に信用が価値を持ち、信用によって距離が変わる新世界ができる。
・「レターポット」・・文字に価値をつけて信用の見える化。お金に時間を乗せる仕組み。
これにより声が小さいものを徹底的に守ったり、無名の正直者を勝たせることができるようになる。
この考え方は応援したくなる。
本書の執筆時点では「人検索の地図」と「信用ポイントの見える化」で誠実に生きている人を助けに行くことをしようとしている。
文字の大きさや1ページの文字数、行間、語り口が柔らかく、中学生なら十分読めると思います。
教育者、保護者、子どもたちにもおすすめです。