丹後先生の生き様公開と仲間づくりのためのブログ

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読書記録「マンガでわかる けテぶれ学習法」

今週は「マンガでわかる けテぶれ学習法」を読みました。

 

けテぶれはもともと興味があって本も読ませてもらいました。考え方が好きです。ただ、忙しい中学生に強制的に宿題を出すのは気が引けて、宿題・自学の取り組み方として紹介されているけテぶれをなかなか取り入れられずにいる現状です。

 

それでも、少しでも彼らの既に出ている課題のやり方として紹介したり、できればこのマインドを持たせて授業にも影響を与えて行きたいと思って、子どもむけに書かれたこちらの本を購入しました。

 

・本のテーマ

・おすすめの人

・本の構成

・私の備忘録

という順で紹介します。

 

「本のテーマ」

けテぶれというPDCAサイクルを子どもに分かりやすく言い換えて取り組みやすくした学習法を、子ども向けに紹介した本です。

 

「おすすめの人」

・勉強が楽しくない。勉強は辛いものだ。そのように思っている子どもや大人。

・勉強をやろうとしているけどやり方がわからないという人。

・子どもたちに自主的に学んでいける学習を身につけてほしいと願う教育者や保護者。

 

「本の構成」

1章 けテぶれとは何かの説明

2章 初めてけテぶれの小サイクルの回し方

3章 2回目以降の小サイクルの回し方

4章 中長期スパンの大サイクルの回し方

5章 けテぶれをするときのマインドセット

 

私はけテぶれとは何かややり方については、最初に出たけテぶれの本を読んでいたので知っていましたし、スッと入ってきました。今回は5章のマインドセットの方が考えさせられて面白かったです。

 

「私の備忘録」

1章

けテぶれとはPDCAサイクルを学習に取り入れた、やっている人はごく当たり前にやっている学習法。これをキーワード化したり、細分化してイメージを与えたり、ツールを与えたりして、子どもでも意識しやすく使いやすくしたのがけテぶれの凄さだと思います。

最初に目的と目標を立てていますが

目的は答えのない問いで、目指すのが魅力的なもの

目標は答えのある問いで、分かりやすく、達成したかの判断がしやすいもの

という考え方が私もしっくりきてよかったです。

 

2章

とにかく最初は質に目をやらず、

「自分で考え、自分で選び、自分で結果を受け取る」

というサイクルの中で子どもが進もうとする姿を認めることが大切。

「思考を文字にしてつかまえる」という表現が非常にしっくりきました。

 

3章

けテぶれのサイクルを回す中で

自分の得意や苦手だけでなく、好き嫌いや、フィットするやり方、気持ちの浮き沈み、気持ちの上げ方など

自分の本当の姿に出会える。それにこそ価値がある。

 

4章

大分析で学習力も見える化する。学力は見えやすいが、学習力をみようとする考えは学校でも欠けがちかと思うのでとても参考になりました。

タテとヨコに広げ、大人の世界とも繋がる学びの海を自由に泳いでいけたら勉強は間違いなく楽しいものに変わるだろうと思えました。海は繋がっている意識が私は弱かってです。

大計画は縛られすぎないことが大切とありました。予定とずれて修正しながら進んでいくというのは良くあることですから。この辺りまで来ると本当に大人がやってることと変わらず、大人でも簡単ではないことに挑戦できることに魅力を感じます。中学生にもこういう意識で計画をもとに学習させてあげたいです。

 

5章

・失敗からも成功からも+のものを受け取る

けテぶれのように自分と向き合いながら自由に学ぶことには楽しさだけでなくしんどさも伴います。自分で挑戦をするので、失敗もたくさんします。だからこそ、心が折れないために、失敗からも成功からもプラスのものを受け取ることが大切です。

 

・ともかく動く

早く成長するためには早く失敗を繰り返していくことと言われます。けテぶれのサイクルをとにかく動いて高速で回していくとが成長につながります。

 

・自分の気持ちと向き合う

自分の好き嫌いやフィットする学習法だけでなく、めんどくさいと感じる側面ともけテぶれでは向き合うことになります。そのときの対処法ややる気のコントロールの方法も紹介されています。

この自分の気持ちと向き合うことは、一斉指導のように先生に導かれた学習ではなかなか許してもらえないことなので、けテぶれで体験できる自分の気持ちと向き合うこと価値は大きいと思います。

 

・自分で考えて自分で動くから楽しい

自分の気持ちと向き合い、ともかく動くことをしていくからこそ、勉強でもなんでも楽しく取り組めるようになります。他人に面白いものを提供してもらわなければ楽しめない人間になるのか、なんでも自分で楽しめる自分になるのか。これからの人生を幸せに生きていく上でこの差はとても大きいと感じます。

自分で考えて自分で動くことを繰り返す中で

自分を知り、自分で自分を楽しませられる人になりたいものです。

 

 

 

私は特にこのマインドセットのところを子どもたちに伝えて行きたいですし、本を紹介してけテぶれに子どもたちが挑戦できるようにサポートできたらと思います。