丹後先生の生き様公開と仲間づくりのためのブログ

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ねんトレ12日目、読書記録「82年生まれ、キム・ジヨン」 #男性の育休 #ねんトレ #読書記録 #82年生まれ、キム・ジヨン #ソーシャルジャスティス #女性差別 #母親差別

 

ねんトレ12日目

 

娘は朝と午前寝のセルフねんね成功。昼を跨いだ午後はタイミングが微妙だったので抱っこして寝かしつけました。

 

息子の方もお昼頃に疲れてぐずってきたので寝かしつけ。添い寝してあげたら一瞬で寝ていきました。

 

夕方、公園で私が子どもたちを見ている間に嫁様に買い物をしてもらい、帰ったら近所の公園で保育園のお友達が遊んでいたのでそこでも一緒に遊ばせてもらって息子には体力を使ってもらいました。

 

夜の寝かしつけは私が息子担当。

最初は暗い状態で座って始めたけど、なかなか寝なくて最終的には保安灯で添い寝の状態に。1時間強かかってこちらも寝落ちしてしまいました。可愛いんですがやはり1時間はかけたくない…。

今日は息子が12時半から15時まで2時間半も昼寝したので、体力が残っていたのかな。

 

平日はリズムが作りやすいのでまた頑張ります。ひとまず2週間までもう少し。

 

 

読書記録:「82年生まれ、キム・ジヨン

嫁様が読んでいた「82年生まれ、キム・ジヨン」を私も読ませてもらいました。

 

私が読んできた本では「ソーシャルジャスティス」が一番近い分野です。

 

「ソーシャルジャスティス」は人種差別など色々な内容が含まれている中に女性差別や母親差別もテーマに出てきましたが、「82年生まれ、キム・ジヨン」は女性差別に焦点化した内容です。

 

また、書き振りも当然ながら違います。

「ソーシャルジャスティス」は科学的根拠の提示や専門用語によるムズムズした気持ちを掴む努力、課題に対する処方箋が書かれています。

 

一方で、「82年生まれ、キム・ジヨン」は精神疾患を持った女性患者のカルテとして、精神科医が聞き取りをした女性のこれまでの人生が書かれている小説です。細かい状況や心境がイメージしやすいのはこちらだと思います。

こちらの本ではカルテはあるけど処方箋はないため、余計に強く考えさせられる場面もあります。

 

その分この本は心が苦しくなりました。やり場のない感じ、出口のない感じの女性の生きづらさを目の当たりにしていきます。

 

最後にはカルテを書いた男性の精神科医語り部となる章があります。

その医師もキム・ジヨンという女性の生きづらさや、自分の妻の生きづらさを目の当たりにして共感の姿勢を示しつつも、自分の職場の話となると意識してか無意識か、

「子育てをすることになる既婚の女性ではなく、未婚の女性を職員として探さなくては。」

となってしまっていて、この構造的な問題の深さに鳥肌が立ちました。

ここも出口のない感じでしんどい。私もそうですが、やれる人から行動を起こし声を上げていかなければ、と思わされます。

 

著者のあとがきもよかったです。

”娘が生きる世の中は、私が生きてきた世の中より良くなっていなくてはなりませんし、そう信じ、そのようにするために努力しています。”

とありました。全く同意です。私も学校の生徒たちにもそう思いますし、息子が生まれ、娘が生まれ、とりわけそう思うようになりました。

胸を張って「私も何かをやり続けてきたよ。」と言えるように頑張ります。

 

 

韓国の本ですが、日本の読者に向けてのメッセージに書かれいたことも共感できます。

”この本は女として生きるだけで伴う挫折、疲労、恐怖感などを書いた。”

”この本が自分を取り巻く社会の構造や慣習を振り返り、声を上げるきっかけになってくれればと願っている。”

いつも通りですが、私もまずは自分の生き方から、そして目の前の伝えられる人たちに伝えていくことからやっていきます。

 

 

後ろの方には解説もついています。 

・韓国において私たちの親世代が子を産んでいたとき(たかだか30〜40年前)は女の子が生まれる前から抹消(人工中絶)される時代があった。

・女性という性は、過去は「男性のために存在する性」(男性に教育を受けさせるために労働力として扱われていた)、現在は「不当に恵まれている性」(差別をなくす流れで女性ばかり優遇されていると考えている人も一定数いる)として見られている。

 

ここでもとても考えさせられました。「ソーシャルジャスティス」でも出てきた「MeToo運動」も韓国でもすごい影響があったそうですが、全然知らなかった自分の状況にも驚かされました。

 

 

最後に、本を読んでいて、また嫁様と感想を話していて、

私はおそらく「フェミニスト」と呼ばれる人なんだろうと自覚しました。

また、この本が大ヒットした要因の一つとして「進歩的な考えを持つ男性たちが、この問題は男性が知らなくてはいけないと考えて読んだ」こと(特に娘を持つ父親)があげられていました。

 

私も女性は読むことで心が救われる部分があると思います。

男性は普通に生きていたら知ることができない経験で、でも人類の半分の人の多くが何がしかこの本にあるような差別を経験して生きているので、知らなければならない内容だと思います。男性の方が読むのがきついとは思いますが。

女性にも男性にも、学校の生徒にも我が子にもおすすめです。

 

私も読んでおいてよかったです。

女性差別に関しては結構気をつけてるつもりの自分でも「どちらの名字を使うか」の所とかは結構ギクッとなるところがありました。

まずは知ることで、歩み寄ることができることがあります。よかったです。

 

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