丹後先生の生き様公開と仲間づくりのためのブログ

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私が校内研究をするならやってみたいテーマ

最近ある方のブログで校内研修の内容を考えているというものを読んだり、2学期の準備で学校訪問の授業を考えるときに我が校の校内研究について考えたりしたことで、校内研究を自分が主導してする立場になったらどんなことをしてみたいかなと考えてみました。

 

『学び合い』をやってみたいという気持ちはありますが、『学び合い』を強制することは勧められていませんし、やるなら「みんなで取り組む『学び合い』」のようなその手の本をしっかり読み直す必要があると思っているので、今回は選択肢から外しました。

 

そこで、『学び合い』ど真ん中を抜きにして私が校内研究するなら、文脈依存性(領域固有性)を考慮した学力をしっかり測れるテストを作り、学力向上をちゃんと測る」ということを全職員共通の実践として取り組んでみたいです。

 

『学び合い』の本に時折「文脈依存性(領域固有性)」というものがあります。詳しくは省略しますが、「人の能力はかなり文脈、領域、環境に依存していて限定的である。」という感じです。だから「汎用的に通じる一般的な能力というのはあまりなく、したがって、テストなどでは普段の授業で取り組んでいる問題形式と異なる問題を出すと、それだけで生徒は問題を解けなくなる。」というようなことが本では紹介されていました。

 

そこで、目的を

①学力というものを測定可能な一つの物差しで定義して、しっかり測定できるようにする。(それがなければいくら学力向上と叫んでも測定できないのならば向上のさせようがない。)

②生徒の授業での努力の成果が、文脈依存性を踏まえて、発揮できるテストを作成して、普段の授業と目標と評価を一対一対応させ、成果を出せるようにする。その上で学力の向上を図る。

とします。

 

具体的には

①に関して、生徒の学力を教師の作るテストの点数で測るのか、業者に注文するテストで測るのか、他の学力調査などで測るのかを決めて、普段の授業を決めたテストに合わせた内容にするようにして行くことを共通理解する。

 

②に関して、教師が自作の定期テストの点数を学力と定義する場合、「テストを学期の初めまでにみんなが作ってそれに合わせてみんなが授業するようにする」か、「テストは子供の持ってる教材から作ることを原則とする」ようにする。

 

年間を通してこの形でテストをして学力を測っていき、あとはこんなことをしたら学力が向上した、向上しなかったというのを報告する。

 

こんな感じの校内研究どうでしょうかね?定期テストを学力として定義しなければ負担はほとんどないですし、定期テストを学力として定義した場合でも、学期はじめに作ってしまうことは多少負担ですが、それ以外の負担はほとんどないので良いのではないかと思います。

 

私の勤務してきた学校では定期テストはいろいろな教師が作ることになっていて、その場合作成者によって問題の形式が変わったり、生徒に使わしている教材をあえて避けて作る教師もいたりして、これでは学力向上といいつつ授業が学力にどのように影響しているのか見えにくいと感じているので、こんな研究ができたら面白そうだと思いました。

 

どこかの学校で、このような文脈依存性を絡めた研究をしているところがもしあったら学んでみたいです。

もう少し、自分がそのような立場になるまで、考えを温めておきます。