丹後先生の生き様公開と仲間づくりのためのブログ

自分・家族・生徒の幸せな生涯のために教育で社会をより良くしたい教師の、生き様公開と仲間づくりのためのブログです。『学び合い』、部活動の地域移行、学校の働き方改革、仕事と育児の両立、お金の教育、人生100年時代のキャリアプランをテーマに毎日発信しています。『学び合い』は知らない人でも、自由進度学習、個別最適化、アクティブラーニングといったワードに関心がある人と仲間になりたいです。

学力調査を意味のあるものにするには。

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こちらの記事を読みました。

私も子どもたちの学力を測るにはあまり良くないテストなんじゃないかと思ってます。

 

認知心理学の文脈依存性(領域固有性)を考慮すると、授業で学んだ内容とあまりに出題形式が変わってしまうと、学んだ内容を理解しているかいないかに関わらず正答できなくなってしまうそうです。

 

テストの出題形式を見てみると、日常生活との関連性を持たせたり、活用力があるかを試そうとしたりしているのは感じられます。しかし、そのせいでかなり普段の授業、ワーク、テスト、そして入試からは離れてしまっている気がします。

 

これでは学力調査で学力を測ることは期待しにくいのではないでしょうか?

ではどうするのがいいのか?

2つのアプローチがあるかと思います。

 

一つ目は、

普段やっている学びが身についてるから全国的に調べたいならば、

学力調査をちゃんと学校の授業、テスト、入試に近づけるのがいいと思います。

 

2つ目は、

学力調査のような内容の問題が解ける人材を育てたいのであれば、現場にもっとそれを求める必要があります。しかし、それを実現するには今やっている内容をある程度削れるようにして時間的余裕を生まなければいけませんし、出口である高校入試や大学入試も学力調査のような問題に近づけていく必要があるでしょう。

 

 

記事にあるように、目的をはっきりさせて、それに合わせて学力調査の出題形式か、学校の授業や入試を変えていかないと、あまり有意義なものにはならないと思います。

 

ということで、私はそれくらいの距離感で付き合っていきます。

 

また、教師が自校採点などして分析を求められて負担になっている側面もあるので、

勤務時間中にできるようにするために他のものを削るか、教師による分析の負担自体をなくすことも、

働き方改革のことを考えれば必須です。