『モンテッソーリ教育が教えてくれた「信じる」子育て』という本を読み始めています。
モンテッソーリ教育というのは聞いたことがあったけど、幼児教育のイメージだったのでちゃんと学んで来ませんでした。
しかし、石川の『学び合い』の会の方がモンテッソーリ教育について話されているのを聞いて、我が子が生まれてまさに乳幼児を育てているところですし、嫁様と「いよいよ学んでみよう!」ということになりました。
以下、読んで気になったところのメモです。
・モンテッソーリ教育では「子どもは自ら育つ力がある」と考える。
この辺りは子どもたちは有能と捉える『学び合い』とも通ずるスタンスです。
・こどもの発達のゴールは自立と自律。
ここはアドラー心理学とも似ている。アドラー心理学では教育の目標は自立でした。
・0〜3歳は無意識の時期。本能的とも言えるかも。プログラムに従って動く。3〜6歳は意識の時期。自分がどうしたいのかという目的を持って動く。
・自ら育つ力は、吸収する力と、敏感期
・モンテッソーリ教育の子育てへの落とし込み方
①環境を整える(幼児教育に多い環境教育には魅力を感じます)
②子どもを観察する
③大人がやって見せる
④見守る
①について、道具をすべて揃えるのが大切なのではなく、子どもを観察して今やりたがってることができるように必要に応じてものを用意してあげることが大切。
③について、大人の動きは子どもにとっては早すぎる。いつもの7〜8倍ゆっくりと動かして見せる。その際、動作と言葉を別々に伝えるようにする。
『学び合い』の会でモンテッソーリ教育を話してくれた方もこのあたりのことを話していました。
④について、大切なことは大人に見守ってもらいながら、子どもが自分でできるようになること。失敗してもいい。
・自分で行動する力を育むポイント
①お願い、依頼、提案をするような声掛けをする
②声掛けだけでなく大人が一緒にやってみせる
③決定権を子どもに渡して自分で決めたと感じられるようにする
④声のかけ方を「問いかけ」にかえる
⑤やることを「見える化」する
⑥子どもの力でやり遂げられる環境を用意する
この辺りは学校教育でも大切な考え方です。結構息子に対しても意識できていると思います。
・イヤイヤ期は自立がしたい一心。
イヤイヤ期の関わりのポイント
①事前アナウンスで区切りを知らせる
②次の楽しみを伝える(これは嫁様がうまい)
③協力を求め、お願いをする
④思いを受け止める
⑤善悪や許容の線引きをはっきりと示す
⑥そして、待つ
⑥について、泣いている間に欲求と現実との間に折り合いをつけようと頑張っている。時間と空間が許す限り待つ。
それでもダメで手に負えない時は「子どもに一言断りを入れて」抱いて連れ出すのはやむをえない。
変革期を迎える子どもを応援する姿勢で接する。
この辺りも結構やろうとはしていました。ただ、やはり⑥の待つについてはこちらの根気が入ります。時間と心に余裕がなければ日常的に実践するのは難しいでしょう。
いかに時間と心の余裕を作るかが大事です。