昨日離任式があり、離任される先生方の生徒に対する話や同僚に対する話を聞けたのですが、特に若手の方の刺さった話があったので紹介します。
・なぜ、人生に直接役立たなさそうなことでも学ぶことに意味があるのか
教師なら多くの方が「なぜ学ぶのか?」について考えたことがあると思います。
私もたくさん考えて来ました。その中で今一番しっくり来ている「学校で学ぶ理由」は
「一緒に学ぶことを通していろいろな人と協力して何かを成し遂げる経験を積み、つながりを作るため」
です。
若手の先生は
「知識が多いとそれだけ人生が楽しくなるから。」
と子どもたちに伝えていました。
私もこの側面もあると思うし、実感もあります。
お金の知識など、知っているだけで人生が生きやすくなるようなものもありますし、
私が理科を好きになっときのように、同じ現象でも見え方が変えある感覚というのは非常に好奇心が燻ぶられて楽しいものです。
芸術の分野なども、知っていることで人生のが豊かになる事があるでしょう。
だからこそ、今役に立つか、興味があるかだけで学ぶ意味があるかを判断せず、殻に自らこもらず、柔軟にいろいろなことを学んで行ってほしい。それが人生を楽しく豊かにしていくことにつながる。きっとキラキラした人生を歩んでいける。
そんなふうに伝えていて、非常に素敵な先生だなと思いました。
綺麗事をしっかりと熱を持って伝え続けられる力は教師に必要な力だと思います。この先も素敵な先生になっていくんだろうと思いながら聞かせてもらっていました。
・社会人1年目として心がけたこと
先生方だけでの送別の時間では、
「社会人一年目は自分が病まないように心がけていた」
と話していました。
大学生の頃、心が落ち込んでいた時期があったそうで、大変になるであろう1年目はまずは心をやまないことを第一にしていたそうです。
教師という仕事は
多忙さ、人間関係、うまく行っているかすぐには結果が見えない教育実践など、
心を病む原因が多い仕事でもあると思います。
まずは一年、心と体調を崩さずに乗り切るというのは、全教師一年目の人たちにとって最重要課題となってきます。
その先生が、元気に一年を乗り切れたことに嬉しくなりました。
自分もそうですが、自分よりも若い人に対しては特に、そんな視点で気配りができる先輩でありたいです。