丹後先生の生き様公開と仲間づくりのためのブログ

自分・家族・生徒の幸せな生涯のために教育で社会をより良くしたい教師の、生き様公開と仲間づくりのためのブログです。『学び合い』、部活動の地域移行、学校の働き方改革、仕事と育児の両立、お金の教育、人生100年時代のキャリアプランをテーマに毎日発信しています。『学び合い』は知らない人でも、自由進度学習、個別最適化、アクティブラーニングといったワードに関心がある人と仲間になりたいです。

〈防災対策強化が強化が活きてきた〉〈赤ちゃんってずっと動いてる〉〈ニューロダイバーシティの教科書〉

 

〈防災対策強化が強化が活きてきた〉

 

先日の大雨で、私の住んでいる地域も洪水の注意や土砂災害の注意がアプリや町の放送から流れてきました。

 

育休に入ってすぐに、やりたいと思っていた防災対策の強化をしていたことがちゃんと活きてきたなと実感しています。

 

大人と赤ちゃんのしばらくの食糧と水は確保してありますし、人数分の防災カバンもあります。

住んでいる地域の特にどのあたりが危険なのかや、避難するとしたらどこが候補として上がってくるのかなど、すぐに嫁様と情報の確認もできました。良い感じです。

 

日本は災害大国です。そう遠くない未来に大きな地震も来ます。

自分が防災対策をしっかりしておくと共に、理科教員という立場としては、子どもたちに防災の知識を身につけさせたり、そこを窓口に地域の防災力を高める一助になれればと思っています。

 

www.kantei.go.jp

 

〈赤ちゃんってずっと動いてる〉

 

昨日の息子についての気づきです。


・赤ちゃんってずっと動いてる

寝ている時以外は行動範囲の狭い時広い時の違いはあれど、基本ずっと動いています。すごいです。人間は本来動くことで健康が保たれるようにできているので私も意識していますが、もっと息子を見習いたいです。

座って読書している場合ではありません。読書も歩きながらとか足踏みしながらにします。

 

・保湿剤と全身ソープ変えたら肌いい感じな気がする。

先日検診で息子の乾燥肌を指摘されてから、全身ソープと保湿剤を替えました。1日替えただけですが、それでも肌のしっとり感が違う気がします。この感じを忘れずキープしてあげたいです。

 

 

〈ニューロダイバーシティの教科書〉

最近「ニューロダイバーシティの教科書」という本を読みました。

Amazon.co.jp: ニューロダイバーシティの教科書 eBook : 村中直人: 本

以前同著者の「叱る依存が止まらない」を読んでとても面白かったですし、その本にもニューロダイバーシティという考え方がさらっと出てきて興味があったのと、本屋さんで表紙を見たことがあった気がしたので気になって読むことにしました。

 

結果、とても良かったです。多くの教師や保護者に読んでもらえたら良いなと思える本でした。

といっても私が読んだのは3部7章構成のうちの

1章のニューロダイバーシティの基礎知識

4章の脳・神経の違いが生む異なる体験と文化

5章の教育×ニューロダイバーシティ

おわりにの対人支援者、教育者がニューロダイバーシティを学ぶ意味

これだけなので半分くらいです。全部読んでも134ページなので、上記の部分だけなら結構短時間で読めると思います。

上記の部分を読んだだけでも、ニューロダイバーシティってどんな考え方なのかと、教育者として知っておきたいことは押さえられていると思うので十分学びになります。

保護者が読む場合は7章の家族×ニューロダイバーシティも面白そうです。

 

 

さて、私になりに読んで大事だと思ったところを抜粋します。

1章

・ニューロダイバーシティとはニューロ(脳・神経)×ダイバーシティ(多様性)の造語で、「脳・神経由来の特性の違いを多様性として捉え、相互に尊重し、それらの違いを社会の中で活かしていこう」という考え方。

 

4章

・ものの見え方、聞こえ方、意欲の感じ方、注意のコントロールの仕方など、人が考えたり感じたりする前段階に起こる情報処理の基本メカニズムとも言えるようなレベルの違いがある。スマホでいうOSが人によって違うようなイメージ。

 

5章

ニューロダイバーシティの視点がなぜ重要か。それは子どもたち一人ひとりに合った学び方には多様性が存在しているという、言葉にしてしまうと至極当然な結論の科学的な根拠となってくれるから。日本の教育現場もこの事実に目を背けている場合が多い。

 

 「自分に合った学び方を選ぶ」、もしくは「自分に合った学び方を学ぶ」という余地はとても小さくて、そもそも多様な学び方を尊重するという発想自体がまだまだ一般的とは言えない。しかし、ニューロダイバーシティ視点に立つと、「やり方を全員に固定する学び方」はまったく理にかなっていないということになる。

具体例として漢字の覚え方や九九の覚え方も人によって最適な方法は異なるという話が出てきた。

 

大切なことは,ニューロダイバーシティの視点に立つと「多くの人にとって良い方法」はありえても、「全員にとってよい方法」は存在しないということ。

具体例として、睡眠のリズム(クロノタイプ)は人によって違うので早寝早起きの水晶が逆効果になる人もいる。

 

・学習が得意か苦手かに関わらず子どもたち一人ひとりの「学び方の個性」を、脳や神経由来の「特性」レベルで理解しようとする視線が必要。「認知特性配慮型の学習支援」という。

 

・現状の教育では,「何を学ぶか」だけでなく「どのように学ぶのか」という方法論まで指定されてしまい,それ以外の方法を認めてもらえないことが非常に多い。本当は、何をどの順でどの様に学ぶのが合っているのかということには大きな個人差がある。この事実に真剣に向き合っていく必要がある。

 

おわりに

・ニューロダイバーシティの考え方が対人支援者や教育者に必須になってくると考える理由の1つは、急激に人口が減っていくという避けられない現実に向き合う社会には、ダイバーシティの視点が必ず必要になると考えられること。もう一つは教育者らが自らの営みをより良いものにしていくための新たな発想の視点になりうること。

 

・生きにくさを感じている人にとっての「半径10mの社会適応(教室一つ分くらい)」を提供するということがとても重要なことである。

 

 

 

 

私が『学び合い』という教育実践に本格的に挑戦してみようと思うきっかけとなった本に「なぜ、理科は難しいと言われるのか?」というものがあります。

www.amazon.co.jp

「全ての子に理科を楽しんでわかるようになってもらいたい」と思いながら授業研究をしていた私に衝撃を与えてくれました。

 

この本でも今回の「ニューロダイバーシティの教科書」と同じようなことが認知科学の面から説明しています。

「認知スタイルが人によって様々なので、同じ現象も人によって捉え方が異なる」という内容だっと思います。

 

「そうであるならば、私がやっている一斉指導をどんなに磨いてもより多くの人にわかってもらえる確率は上がるけど、絶対に全員にわかる授業は実現できないってことじゃないか!」とショックを受けました。

そこで「より多くの子に理解してもらえれば良いよね。」とは思えなかったので、私は『学び合い』を真剣に学んでいくことにしました。

 

今回の本も、「なぜ理科」と同じように、また違う分野の方から「一斉指導では限界がある」ことの科学的根拠になってくれるので、私としてはやりたい授業の根拠を周囲に説明するのに使えてありがたいです。

 

ぜひ、多くの教育者、保護者に読んでもらいたいです。