先日から読んでいた「男も育休ってあり?」を読み終えました。
タイトルだけではわかりませんが、偶然にもこの方の職業も教師です。
参考になるところや共感できることが多いかと思い読み進めました。
以下に感想を書いていきます。
「男性の育休の取得率と、その期間について」
こちらの本でも育休取得日数のデータが紹介されていました。
2019年の男性の育休取得率は7.48%。2018年の調査では、育休取得男性のうち、取得日数が5日未満だったのが36.3%と最も高く、次いで5日から2週間以内が35.1%。一方、3ヶ月以上の育休を取得した人はわずか7.0%。つまり、9割以上の男性は育休を取得していないだけでなく、取得した男性もその7割程度は2週間未満になってしまうというのが現実です。3ヶ月以上の育休を取得する男性は、全体の0.5%ほどしかいないことになります。
私が今年度から取得している6ヶ月という期間もいかにレアケースなのかということを自覚しました。
「育休中の収入について」
育休中は給付金が出る(半年までは給料の67%、半年から一年までは給料の50%)ことと、社会保険料が免除されるため、実質の収入は働いている時の6〜8割ほどになります。
こちらの本でもそのことは紹介されていて、収入減は思ったより少ないとあるのですが、注意点も紹介されていました。
それは、給付金は2か月ごとの支給のため、支給されるまで収入がない状態が2か月ほどあり、その期間分の生活のための貯蓄はいるということです。
これは私は見落としていたことでした。普段からお金の勉強をしていて、よく生活防衛資金として3ヶ月分から2年分の生活費の貯金はしておきましょうと出てくるので、自分ではそこをクリアしていましたし、あまり意識していませんでした。
育休取得によるお金について気にしている人にとって助かる情報だと思いました。
「仕事に関する考え方の変化」
著者は育休を通して仕事への考え方も変化しています。
最初の育休でやりたいことがあったときに
「時間がなくても仕方がない。時間があれば無理なくできるところまではやってみよう」
ぐらいの気持ちで取り組んだことで、復帰後の仕事の時にも
挑戦する気持ちは忘れないけど時間があれば無理なくできるところまで頑張ろう
と思えるようになったようです。
限られた時間の中でベストを尽くそうという心構えは大切だと私も思います。人生というトータルで考えたときに、仕事にリソースの全てを注ぎ込む働き方は持続可能ではありませんから。
2回目の育休も終えて
振り返りや後書きではワークアズラライフ的な考え方も持たれていました。仕事と家庭をきっぱり分けるというより、どちらも含めた「人生」を楽しむ・良くすると考えて相乗効果を生んでいくのがいい。「仕事に長い時間をかければいい仕事ができる。」から「人生を楽しもうと思う時間が長ければ長いほど人生は豊かになる。」と視野が広がっていたのが素敵だなと思いました。
私はどちらかというとワークライフバランス的な切り離した考え方をしがちですが、著者のような考え方に憧れますし、目指したいとも思います。
「子どもの教育について」
叱るよりも、どうしたらいいかを一緒に考える父になりたい。
この考え方が刺さりました。
教育者として働いても我が子の教育は誰でも初めてなので迷うことはあると思います。誰でも親は初めてです。
こういうふうに振る舞える父になりたいと思いました。
「男性の育休の取得について」
著者は男性が育休をとることを全面的に勧めているという感じではありません。
男性が育休をとることにはリスクもあるからです。
しかし、男性も育休という選択肢を持ってどうするのかを熟考することは推奨しています。価値観や人生を左右するだけの力その熟考にはあるからです。
そして、リスクもある上で自分でよく考えて選ぶことを大事にしているからこそ
「育休をとりたくても、取れない人がいるんだぞ」という男性の育休に対する意見には違和感を述べていました。
育休を「取れない」ではなく「取らない」判断をしているだけだと。アドラー心理学的な考え方だと思い私は大いに共感しました。
どんな責任のあるポジションにいる人でも、制度的に取れないようになっているわけではなく、「取れない」と最終的に判断しているのは自分自身だからです。
育休をとっている男性だって何もリスクなく育休をとっているわけではありません。育休を取る人は取る人でリスクも取っています。
・職場へかける負担
・周りからの目
・収入減
・復帰後に働きにくくなる可能性
・上記のことに対する心配で気が休まらないこと
などです。
これらのリスクと育休によって得られるもの、得たいものを天秤にかけて、自分自身で「選ぶ」ことをそれぞれがしているだけです。
だからこそ「取れない」とはなから決めつけたり、選択肢にあげないのではく、メリットもデメリット整理した上でよく考えて選ぶことを多くの男性ができるようになればいいなと思いました。
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