自分と家族と子ども達の幸せを考える先生のブログ

教育の個別最適化、アドラー心理学、部活動の社会体育化、教師の働き方改革、仕事と育児、お金の教育、人生100年・society5.0時代の進路指導を切り口に、自分の幸せと子ども達の幸せを考える

読書記録「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」

今回は

「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」

の紹介です。

ちきりんさんの「未来の働き方を考えよう」をきっかけに人生100年時代での働き方考えているのと、

お金の勉強をしているときに気にはなっていた本だったので読んでみました。

 

・本のテーマ

・おすすめの人

・本の構成

・私の要約

という順で紹介していきます。

 

 

この本のテーマは

「経済的に豊かになるだけではなく、人生を豊かにする方法を考える」

ことです。

冒頭にアリとキリギリスの寓話が出てきます。アリの生き方の方がいいよという文脈で使われることが多いと思いますが、

「ではアリはいつ遊ぶことができるのだろうか。アリとキリギリスの生き方の最適なバランスをもっと考えていく必要があるんじゃないか。」

と問いかけられます。

 

 

おすすめの人は

・私と同じように働き方やお金に興味があり、かつタイトルに惹かれた人

・将来に対するお金の不安があり、闇雲に資産を形成している人

 

 

本の構成は

9章で構成されています。

最初は各章で紹介されていることのつながりを理解しにくかったのですが、私なりに

 

1〜2章 「ゼロで死ぬ」ためのマインドセット

3〜4章 人生の有限性

5〜7章 ゼロで死ぬための実践法(健康、時間、お金の最適化)

8〜9章 ゼロで死ぬための実践法(お金と働き方)

 

というふうに内容で区切ってみました。

以下ではその内容ごとに紹介していきます。

 

 

私なりの要約

1〜2章 「ゼロで死ぬ」ためのマインドセット

アリとキリギリスの寓話ではアリの生き方がもてはやされすぎていると著者はいいます。とにかく勤勉に働き、将来への蓄えをするのがいいと。

 

私も人生100年時代と言われたり老後2000万問題とかを耳にするようになって、不安からお金の勉強をするようになりました。そのため、基本的には心配にならないくらい貯めたり増やしたりしようという考えを持っています。

 

しかし、ちきりんさんの本ではストック思考では長い人生に不安を感じるばかりで楽しめない。フロー思考の方が長い人生には合っていると言われていました。

 

この本でも、ただ闇雲に将来のために働き貯蓄することからの発想の転換が紹介されています。

それは

・限られた時間の中で最大限に命を燃やす

・今しかできないことのためにお金を使う

という考えへのマインドセットです。

人生で一番大切なのは思い出を作ることと著者はいいます。最後に残るのは思い出だからです。そのため、人生は経験の合計と考えます。経験はお金の投資での配当金のように記憶の配当を与えてくれるので、思い出のために経験を積んでいくことの重要性が語られます。

「どの年齢でどれくらいお金を稼ぎ、どれくらい楽しい経験にお金を費やすのか」

闇雲に貯めるのではなく、これをしっかり考えていく必要あります。

 

3〜4章 人生の有限性

上記のマインドを持った場合、ただ闇雲に貯蓄することは良い選択ではないといいます。

資産を使い切らずに死んだ場合、その分のお金を稼ぐために使った時間を無駄にしたのと同じになるからです。それはタダ働きをしたのと同じです。

だからこそ、生きているうちにお金を使い切る→「ゼロで死ぬことを目指す」という考え方が出てきます。

 

ゼロで死ぬことを目指すには人生の残り時間を意識する必要があります。

残り時間をちゃんと考え、長寿リスクへ適切に備え、闇雲に貯めないこと。

「富の最大化<人生の最大化」を目指していきましょう。

 

5〜7章 ゼロで死ぬための実践法(健康、時間、お金の最適化)

ここから「ゼロで死ぬことを目指す」ための実践編です。

まず、5章では子供へ財産を残したり、お金を貯めた寄付をしたいという方へのアドバイスです。

子供へ渡したい財産があるなら、生前に、適切なタイミングで渡しましょう。

子供が受け取った財産を最大限活用できるタイミングを考えてあげる方がよほど子どものためです。お金から価値を引き出せる量は年齢と共に落ちていくからです。自分が死んだ時、おそらく子供もそれなりの高齢です。その時にお金を渡されるのは遅いのです。

また、お金を残すために働きすぎて子供との経験が先送りになるのもよろしくありません。子供と過ごす時間もタイミングがあり有限なのです。経験とお金のトレードオフで考えましょう。

 

寄付についても似た発想で生きているうちに与えるのがよほど良いといいます。寄付団体や困っている人が助けを欲しているのは「今」だからです。寄付についてはタイミングを考える必要もなく、早ければ早いほど良いです。

 

6、7章は今しかできない経験への支出(キリギリス)と将来のための貯蓄(アリ)の適切なバランスの取り方についての内容です。

よく「収入の何割は貯蓄に回そう」というフレーズがお金の本でありますが、これも適切ではないといいます。稼げる金額や、お金から価値を引き出せる能力が年齢と共に変化するので、適切なバランスが人生のステージに応じて変化するからです。もっとしっかりと考えることを求められます。

 

キリギリスとアリのバランスを考える時、お金と健康と時間の最適化が必要になってきます。この中で一番重いのが健康、次に時間、そしてお金です。

 

人生のステージに応じて最適化していくためにタイムバケットという方法が紹介されています。人生でやりたいことをとにかく列挙し、それを年齢の数直線上に落とし込んでいく方法です。これにより、やりたいことの中にもできる期限があり、最適なタイミングがあることを意識できます。

これを見ながらお金と健康と時間の最適なバランスを人生のステージごとに考えていくのです。

 

8〜9章 ゼロで死ぬための実践法(お金と働き方)

最後はゼロで死ぬためのお金と働き方です。

何度も出てくる言葉ですが、人生で大事なのは楽しい思い出を作ることです。これを最大限にするお金の使い方を考えていくべきです。

将来に対する不安もあるでしょうが、本書では長寿年金の利用や123歳(人類史の最高記録より少し上)まで生きる想定の最低限の貯蓄をすることで不安を減らし、資産を45〜60歳のうちに切り崩していくことを進めています。

 

また、働き方と経験に関して、適切なリスクの取り方にも触れています。失うものが少ない時にはリスクを取らないことがリスクになるのですが、人間は失うものを過大評価しがちで、リスクを取らないリスクを過小評価しがちです。

リスクが少ないのに逃しているチャンスはないかを考えながら適切にリスクを取っていく発想も大事です。

 

 

 

いかがでしょうか。実際に完全にゼロで死ぬことは難しいのですが、それでも「ゼロで死ぬ」という目標を持つこと自体が私たちを正しい方向(最適なバランスを模索すること)に導いてくれるはずだと著者はいいます。

私も、ストック型の人生からできる限り最高の人生を送れるように意識していきたいです。

なぜなら、人生で一番大切なのは思い出を作ることだからです。

 

皆さんに取って年齢ごとのやりたいことはなんですか?

アリとキリギリスの最適なバランスはどこにありますか?

一緒に考えていきましょう。