丹後先生の生き様公開と仲間づくりのためのブログ

自分・家族・生徒の幸せな生涯のために教育で社会をより良くしたい教師の、生き様公開と仲間づくりのためのブログです。『学び合い』、部活動の地域移行、学校の働き方改革、仕事と育児の両立、お金の教育、人生100年時代のキャリアプランをテーマに毎日発信しています。『学び合い』は知らない人でも、自由進度学習、個別最適化、アクティブラーニングといったワードに関心がある人と仲間になりたいです。

一生学び続ける必要性と学校が社畜養成所みたいだと感じた話

12月の全校集会があり、それぞれの担当の先生方からお話がありました。

2点引っかかってしまったことを書いてみます。

 

一つ目は「人生でこれ以上ならと思うくらい勉強する期間であって欲しい」と3年生に伝えられていたことです。

人生100年時代と言われ、終身雇用は崩壊し、ライフサイクルはスリーステージ制からマルチステージ制へと変化しています。

そんな時代においては学び続ける姿勢が大事だと考えます。

であるならば、学生期間だけでなく、当然大人になってからも学ぶことは必須です。

私は常に「一番学んでいるのは今です。」といえる人になりたいと思っています。

そうなってくると、学生時代が学びのピーク、学びは苦行のようなもの、と捉えかねない表現には疑問を感じました。

 

学ぶって楽しいものです。人生が豊かになるし、自分にとってお得です。だから続けられます。

子どもたちにもそういうものであって欲しいです。

 

2つ目は、生徒に示された学習のための理想的な生活リズムが自由時間がゼロで「社畜養成所か!」と思った件です。

「睡眠時間は極力削らないようにしましょう」

「部活動を毎日頑張りましょう」

「家庭では学習時間をなるべくたくさん取れるようにしましょう」

という考えのもと、「頑張ればこれくらい学習時間が取れるんですよ!」という例が示されていました。

その生活リズムでは、睡眠、食事、入浴を除いて家で生徒は学習しかしていません。

そんな中学生いますか?笑

そんな大人すらいないでしょう。

いてほしくもないです。

人間には余暇の時間が必要です。それをちゃんと過ごしてないから海外の方に余暇の過ごし方が下手だと言われたりするんです。

 

また、この生活リズムを当たり前のように教育された人間が大人になったら、簡単にブラック企業社畜として使い倒されそうです。

「まるで社畜養成所じゃないか!」と思ってしまいました。

暴力的なまでの努力の物量作戦に美徳を置き、生産性や効果性、人生における余暇の必要性のような視点を持ちづらい学校の先生という大人からの教育だとこうなってしまう傾向にあるのでしょう。

もっと他の視点も子どもたちには必要ではないでしょうか。