自分と家族と子ども達の幸せを考える先生のブログ

教育の個別最適化、アドラー心理学、部活動の社会体育化、教師の働き方改革、仕事と育児、お金の教育、人生100年・society5.0時代の進路指導を切り口に、自分の幸せと子ども達の幸せを考える

生徒向け・保護者向け発信7: Society5-0に向けた進路指導-個別最適化時代をどう生きるか

本日は「Society5-0に向けた進路指導-個別最適化時代をどう生きるか」

を読みました。

https://www.amazon.co.jp/Society5-0に向けた進路指導-個別最適化時代をどう生きるか-西川-純/dp/418285716X/ref=mp_s_a_1_4?dchild=1&keywords=society5.0+教育&qid=1628326476&sprefix=society5.0&sr=8-4

 

先日紹介した「学歴の経済学」を書いた西川教授と、当時の院生の方が共著で書いた本です。

内容としては

「学歴の経済学」+society5.0+広域通信制高校

という感じです。

学歴の経済学は2016に出た本で、こちらの本は2020に出ているので、データが新しいです。

また、最近聞くようになったsociety5.0とはどんな社会か、どんな能力や教育が求められるかが書かれています。

そして、それを実現しやすい1つの選択肢として、広域通信制高校が紹介されています。

 

 

今回は1.2.8章について触れたいと思います。

 

 

1章はこれからの社会(society5.0)と教育の話です。

society5.0では必要とされてくる考え方が変わります。大多数の人のそこそこのニーズに応える製品・サービスを安く大量に提供しやすい考え方から、少数の人が強く求めるニーズに応える製品を少量・高価に提供しやすい考え方への転換です。

 

この社会の変化に合わせて、教育や進路指導も変わってきます。それにより、今までの教育にフィットできなかった子が活躍できるようになってきます。例えば、「みんながよいことだと思っていることに集中できる、命令に従順な人」よりも「自分がよいことだと思っていることを、色々な方面に拡大し、自分なりの人生を求める人」が活躍できるようになります。

そんな、今までの教育にフィットできず生きづらさを感じているけど、これから活躍できる可能性が高いのは次のような人たちです。

・ギフテッド(偏った飛び抜けた才能のある人)

・特別支援を必要としている子ども

不登校の子ども

・社会の変化を感じ取れるアンテナの高い人

 

 

2章はそのような社会の変化に対応するためにどんな教育、進路指導が必要かが書かれています。「学歴の経済学」と同じような内容で、単純な学歴モデルの崩壊を主張し警鐘を鳴らしています。

 

詳しくは先日の「学歴の経済学」の紹介に書きましたが、ポイントをまた抜粋してみます。

奨学金を借りての大学への進学は、借金400万円+高卒から4年で稼げていたはずの1000万円=1400万円の賭け金で、生涯賃金6600万円アップが当たるクジに投資するようなものです。ただし、3割強は外れてしまいます。

・ただ大学に進学すれば程々の豊かで安定した将来が保証されるという考えを改めなければいけません。

 

・学歴モデルが崩壊した原因は終身雇用の崩壊が原因にあります。学歴よりも、大きな企業に就職できるかや、もっと言えば正規雇用されるかが大事になります。さらに10年で3割、20で半分の企業がなくなっている今、学歴信仰の学校では幸せを保障できなくなっています。

 

・society5.0の社会で幸せになるには「ローカルな人とのつながり」と「自分の幸せを創造する力」が必要になります。

 

・これを実現できる可能性が高い高校の選択肢の一つとして、今、広域通信制高校が注目されています。

 

 

3〜7章には広域通信制高校についてのさまざまな情報が載っています。ぜひ本書を手に取ってみてください。大変参考になります。

 

 

8章はsociety5.0に必要な教育について書かれています。教育関係者向きかと思います。

・「自分の幸せを創造する」「人と違う武器を持つ」ために教育の個別最適化が注目されています。

 

・ローカルな人的ネットワークの構築も必要です。

 

・2つを両方実現できている学校はまだ実現していませんが、多様性が得意な広域通信性高校、ローカルを武器にすべき(まだできていない)公教育のそれぞれが両方を使いこなした時、その教育が生き残っていくと考えられます。

 

 

本書を読んで、私自身、教育がソフトランディングしていく中で広域通信制高校の教師として働く道も面白そうだと思いました。そのような発想が合っている方の教育関係者ではないかと思っています。

これからもアンテナを張り続けて、それを実現したいと思った時のために、「自分自身の武器を磨く」「多様な情報発信をする」「自分の商品価値を高める」ことを考えながら生活していきたいと思いました。

 

読書数7、生徒向け発信7でカウントします。