丹後先生の生き様公開と仲間づくりのためのブログ

自分・家族・生徒の幸せな生涯のために教育で社会をより良くしたい教師の、生き様公開と仲間づくりのためのブログです。『学び合い』、部活動の地域移行、学校の働き方改革、仕事と育児の両立、お金の教育、人生100年時代のキャリアプランをテーマに毎日発信しています。『学び合い』は知らない人でも、自由進度学習、個別最適化、アクティブラーニングといったワードに関心がある人と仲間になりたいです。

みんな仲良くではなく、みんなで幸せに生きていく

今日、保護者の方との面談で、人間関係について話をする場面がありました。聞いたり話したりしながら私の考えを改めて確認できたので、残しておきます。

 

人間関係を考える上で私が参考にしているのは、対個人に関してはアドラー心理学(嫌われる勇気)で、対集団に関しては『学び合い』です。

 

よく、小学校では「みんな仲良くしましょう」と子どもたちに伝えるイメージがあります。あくまでイメージです。私がそういう教育を受けてきたので。今の色んなところの小学校や中学校の先生がどのように言っているかは分かりません。

 

私はこの「みんな仲良く」には違和感があります。きっと多くの人がそうじゃないでしょうか?

人には相性があります。家族でだって喧嘩をするのに、一つの教室に30人以上が集まってみんな仲良くできるわけがありません。よく言われるのはすぐ仲良くなれる人2割、普通の人7割、どうしても仲良くなれない人1割になるそうです。

 

では「合わない人とは付き合わなくていいのか?陰口や暴力で攻撃してもいいのか?」と言われればそれもまた違います。生物の生存戦略として長期的に見れば自分が損をします。

合わない人とだって、勉強するときや行事の時は協力しなければならない時もあるでしょう。それは大人になって仕事をする時も同じです。多くの人は仲良しの人ばかりとグループを組むわけではなく、上司から命ぜられたメンバーで協力して働いているでしょう。そんな時に合わない人とだって協力できなければ仕事になりません。そんな状態では、これまた自分が損をしてしまいます。

 

色々な人が集まってクラス学校という場所だからこそ、合う人とも合わない人とも上手に付き合っていく術を身につけなければいけません。

 

そこで大事になってくる考え方が「みんなで幸せに生きていく」です。本来それぞれが違っていて、完璧には分かり合えない他人同士の集まりだかこそ、お互いの違いを認めながら理解し合おうとし続ける必要があります。そして、自分の幸せを実現しながら、他の人も共に幸せになることを考える必要があります。長期的に見た時に集団の中でそのような人は重宝され、結果的に自分が一番得をするからです。

 

一人ひとりが、それぞれ違うみんなで幸せに生きていくということを意識できれば、みんなにとっていい居心地のいい素敵な集団になると思います。そんな場所で普段の生活が送れれば、勉強だって部活だって成果が出やすくなります。

 

こんな事を常々考えながら子どもたちを見守っているので、定期的に伝えながら子どもたちや保護者の方々や同僚達と共有できていけたらいいと思います。