少し時間が空いてしまいましたが、けテぶれの本を一通り読み直しましたので
「分からないところが分からない」
「やる気が出ない」
という生徒向けに「けテぶれ」という学習法を紹介しようと思います。
「けテぶれ」とは
「けテぶれ」とは、簡単に言うと「学習者自身が主体的に行う効率的な勉強方法」のことです。
具体的には
「け」(計画)目標に向けて学習計画を立て、
「テ」(テスト)自身の実力を自分で測り、
「ぶ」(分析)実力を上げるためにはどうすればいいかを考え
「れ」(練習)学習を積み重ねる
というサイクルを回します。いわゆる大人が仕事でよく使うPDCAサイクルを、そのまま学習に言い換えたものです。これをちゃんと体系的にまとめた人がいそうでいなかったので、成果を出すためには当たり前の方法を学習に落とし込んだ「けテぶれ」の本は売れたんだと思います。
「けテぶれ」では内容の定着だけではなく、「学習方法」について学び、自分にとってより良い学習法を確立してくことができるので以下のような変化が期待できます。
・どうやって勉強したらいいかわからない
・何を勉強したらいいかわからない
・やる気がわかない
・勉強が楽しくない
↓ ↓ ↓
・勉強のやり方がわかる
・自分の得意や苦手が分かる
・自分なりのやる気の出し方、集中の仕方が見つかる
・勉強が楽しい!
「けテぶれ」で結果が出る理由
けテぶれでは「テストの点を目指して学習すること」を手段として、学び方を学び、「学習者として自立すること」を目的としています。「結果」を求め努力することで「学び方に対する学び」を深めていくことで、自然と結果が出てきます。
「けテぶれ」で身につく力
「け 計画」「テ テスト」「ぶ 分析」「れ 練習」のサイクルの中で
①自分のことを客観的に見つめる力
②自分にあった学習法を見つける力
③モチベーションをうまくコントロールする力
④誰かに頼ったり頼られたりして自立する力
を身につけながら、「学ぶことそのものへの学び」を深めていけます。
「けテぶれ」の大枠
けテぶれでは大小2つのサイクルを回しながら自らの学習を改善していきます。
小サイクル:毎日回すサイクル(我が校でやってる家庭学習ノートで取り組みと良い)
け 計画 その日のめあてを宣言
テ テスト ワークなどの問題を使って自分でテスト
ぶ 分析 その日の学習の感想。自分の成長。間違えた理由。
れ 練習 間違えた原因にあった練習方法を選び、苦手の克服を目指す。
大サイクル:数日、数週間でまわすサイクル(中学校で言えば英単語などの小テストや、定期テストのような大テストを利用すると良い)
サイクルを回す時には目標と目的を明確にする
目標:テストで合格点をとる
目的:自己学習力(自分で自分の能力を伸ばす、一生使える力)をつける。
具体的なやり方
・用意するもの
ノートと問題集(ワークなど)
・考え方、やり方、フォーマット
こちらは本書に生徒への説明時にコピーして使ってくださいというのがあったのでそのままご紹介します。
私の中でのポイントとして、まずは「自分で自分をテストするという感覚を持つこと」かと思っています。多くの生徒が何となくワークをやって、テストが本番になっていると思います。
それを、自分でワークを使ってテストをしてから、本番のテストに向けて練習するという考え方のシフトが必要です。
最後に
私は子どもたちが「教科の知識」を身につけるよりも、「自分の力や他の人の力を使った能力の伸ばし方」を身につける方が彼らの将来のためになると考えています。
それをしようと思っている人を支えたいです。
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