というのが、今日改めて感じた疑問です。
テストのたびにちょくちょく思ってはいるのですが、複数の先生で1学年を持つときの難しさの一つとして、テストがあるのではないかと思います。
『学び合い』を勉強していると文脈依存性(領域固有性)という言葉が出てきます。
何か考えるときに、どんなときにも使えるというような一般的な能力というのはなく、能力は特定の場面や形式に依存している。だから全く対応したことのない問題なんかに急に出くわすと、考えることができなくなってしまう。
って感じの認識でいます。
だから授業でつけたい力がついたかを測るテストでは、授業で扱ったものと同様か、なるべく近い形式の問題にしないと、ちゃんと成果が測れないということです。
『学び合い』の本ではテストを先に作ってそれと同じような問題を普段の授業の課題として与えるということを一つの方法として挙げています。
自分一人で1学年を持っているのであればそれも可能なのですが、問題は複数の先生で1学年を持っている場合です。
テストは分担して作ることになります。私の学校では2学期末はa先生がつくり、3学期末はb先生がつくるというような分担の仕方です。
これだと、自分が作る時でないときに先の文脈依存性を考慮した授業がしにくいです。結果として、生徒にいまいち努力に見合った成果を出させられていないような気がしています。
かと言って、全て自分がテストを作れるかというと、自分も2学年持っているので1年生のを作らないときは2年生のを作ってるってことがほとんどで、なかなかそこまでの余裕もありません。
以前どんな問題を出すかということを早めに打ち合わせすれば良いんじゃないかと考えたこともありました。しかし、これもなかなか難しい。
まず、多くの先生はそんなに早くにテストを作ろうとはしません。皆さん忙しいですから、結構直前です。
これにより、話を持ちかけても具体的な問題の話まで持っていけることはあまりありませんでした。
また、これも私の感覚ですが、多くの先生がテストを作るとき、生徒にはワークの問題のまんまではなく、考えさせなければいけないからと、かなり形式の異なる問題を出したりします。かく言う私も、数年前はそうしていました。「習った知識を使えば解けるんだから、思考力を問う問題は難しくて見た目の違うものにしなきゃ!」と。
ギリギリまでテストの問題がどうなるか分からない上、出てきたテストの問題は結構捻ったもの(授業でやってきたこととは見た目や図や聞かれ方が違うもの)が多い…
これが私が難しいな〜と感じているところです。
みんなが、目標と授業と評価(テスト)は一対一対応という考えなら楽なのですが。もしくはある程度教科書や生徒の使っているワークプリントの問題を基本として作るというのがセオリーになっていれば楽なのですが。
そんなわけがありませんね。
特にこれは『学び合い』をやっている中高の先生の抱えやすいお悩みかなーと思います。
皆さんはどのように対応していますか?