最近生徒たちと働くことについて話す機会がたまにあります。総合の時間だ進路学習を進めてきたおかげです。学級文庫にもおすすめの本を置いています。
その中で私自身ちょくちょく見直しながら考えることがあります。
先日は「漫画版バビロン大富豪の教え」で改めて気になるところがありました。
〈お金があれば幸せか〉という問いです。
私たちは(特に中学生の生徒たちは)漠然と「お金さえあれば幸せだ」と考えてし
まあことがあります。
しかし、あらゆる幸福に関する調査で、お金が増えれば増えるほど幸せではなく、年収800万円程度がピークで、それ以上は収入が増えても幸福度は変わらないという結果が出ています。
“トマス・J・スタンリーの『The Millionaire Mind』によれば、億万長者は92%が結婚していて、家族を作ることが大切であるとアンケートに答えています。また「仕事で必要な能力は?」と問うと、「大学時代の成績よりも、まわりの人とうまくやる能力」と答えます。”
この辺は『学び合い』に出てくる話でも共通していますね。お金がなければ家計が2馬力になる結婚は豊かに生きていく上で賢い選択ですし、お金を持っている人も結婚を重視しているようです。
「まわりの人とうまくやる能力」というのもまさに『学び合い』で身に付けさせようとしていることです。
“さらに、アメリカ・ブリガムヤング大学のジュリアン・ホルトランスタッド教授(心理学)は2010年、148の研究、30万人以上のデータの分析をおこない、「社会的なつながりを持つ人は、持たない人に比べて、早期死亡リスクが50%低下する」とする結果を発表しました。孤独が健康面において最大のリスクになると私たちにたちに警鐘を鳴らしています。”
生活に困るほどお金がないのは困りますが、お金がたくさんあれば幸せというわけではなく、人とのつながりを持たなければ幸せは感じられないということですね。
これも『学び合い』に通じます。『学び合い』ではもっと現実的に死なないために多様で多数の人との繋がりが必要としていますが、人との繋がりを重視する点は似ています。
最も私が印象的だったのは以下の部分です。
“もしあなたがいま、お金や仕事のことで悩みや迷いを抱えているのであれば、まずは家族や同僚、お客さんに喜んでもらうことを目的に仕事に向きあってみてはいかがでしょうか。
そして得られた収入の一部を貯蓄し、現代の発達した金融商品であるインデックスファンドを購入し、世界中に分散投資を行う。その投資に時間はかかりませんから、空いた時間で(お金をかけずに) 家族や友人との絆を深める。
そのような生き方が、バビロニアの人々が残した知恵を受け継いだ、「富」と「幸福」を生み出す生き方と言えるのではないでしょうか。”
インデックスファンドへの投資はしていますから、あと私にできることは、
・働く意義を常に考えながら仕事に取り組むこと
・休日にはしっかり家族たちとお金をかけずに過ごす時間を大切にしていくこ
だと整理できます。
大分頭の中がスッキリしました。
2つのことも普段の忙しさに忙殺されて、意識したり継続することは難しいと思うので、シンプルなことをやり続けることを実行していきたいです。
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